ON-LINE リール テストレポート

April 17,2003
Columbia River Flyfishing Adventures
Joe J.Warren


※ このレポートは、発売前のCMR ONLINE プロトタイプモデルを使用してフィールドテストを行っていただいた際のものです


新しいフライリールをフィールドテストする機会を与えてもらったことに感謝したい。マニュアルの入っていない箱からリールを取り出し、”online”の機構を想像してみたりいろいろリトリーブを変えていじってみるのはなかなか面白かった。あれこれいじりまわしてみると、それはとても簡単だった。

実釣において、ラインは Airflo multi-tip line in a floating/clear intermediate sink-tip 、ロッドは CF Burkheimer 456 weight, 10foot のものを使用。これらのタックルでカナダの Columbia River in BC で2日間釣り、15〜20インチのレインボーをキャッチした(内1匹は約6ポンド)。流れは強く、渦を巻いているような状況だった。このような中でティペットを守りながらワイルド・レインボーとファイトするのはかなりの繊細さも必要とされる。

実釣テスト中も、リーダーが切れたり、強く巻き過ぎたり、リールが壊れてしまうことがなく、又、部品の落下や壊れて外れることも全く無く、素晴らしい経験だった。




リールの評価は”A”(Excellent)から”F”(Fail)までの6段階評価とし、更に”+”と”−”でグレードを付けた。


■ ON-LINE機構 : B+

"ON-LINE"メカニズムは私がこれまで使用してきたどのリールとも違う。コンセプトがしっかりしており、ドラグや direct drive をクランクからコントロール出来るオプションも気に入った(が、慣れるまで少々時間を要する)。
スプール側の on-line ホイールに付いている刻み付きノブ(写真1)をどのようにセットするかで anti reverse または direct drive リールとして使用できる。個人的には、私はこの変換(ロッキング)機能は好きではなく無駄なものだった。
クランク(写真2)を押して direct drive が行えるのはとても良い。私は最小の抵抗値となるようにドラグ(リールのケース側)(写真3)をセットした。

(写真1)
(写真2)
(写真3)

■ クランク・ハンドル : B+

クランク・ハンドルの break/drag 機能は素晴らしいアイデアである。が、魚が急に泳ぎ出した時にスプールをスローダウンさせようとクランク・ハンドルから一定量のドラグをかけようとしても出来ないことがわかった。ブレーキは全か無として機能するため、クランク・ハンドルのノブを押すとリールは anti-reverse から direct drive へ即変わってしまう。
(※ スミスより注:現在はこのような意見を参考に、改良を加えた製品が発売となっています)
魚とやりとりする時、私はクランク・ハンドルから手を離さないように神経を集中させ(direct driveの習慣からこれは難しい)、指を使ってクランクを回転できるようにし、魚とのやりとりの間にうっかりブレーキ・ボタンを押さないようにした。これは可能なのだが、クランク・ハンドルの極狭い表面でやるとなると結構難しいのである。従って、クランク・ハンドルを大きくしてブレーキ・タブ間の表面積をもっと大きくしてほしい。ドラグ・コントロールをもっと利用できるように on-line ブレーキにもっと幅が欲しい。


■ ON-LINE構造 : B

リールを direct drive として使うために刻み付きノブ(写真1)を締めるか、クランク・ハンドル上のブレーキ・タブ(写真2)を押すと、ストップがスプールに押しつけられる時に on-line ホイールが少したわむことに気付いた。おそらく機能上は問題ないのであろうが、目立つ。

(写真1)
(写真2)

■ 外観 : C+

リールの全体的な外観は良い。ゴールドはあまり好きではない。ライトグレーやブラックが良いと思う。

■ 重さ : A+

羽根のように軽い。7/8リールとラベルに書いてあるが、567リールの方が適切だと思う。私の10フィート、456ウェイト・ロッドとのバランスも良く、よく釣れた。
もし、もっと大きなリールを作るのであれば(キングサーモン用10weightに試してみたい)、8weightかそれ以上の場合メタルをもっと厚くしてリールを強化して欲しい!

■ スプール、左右変換 : A

スプール上でクイック・リリースし、右又は左リトリーブへの変換はとても簡単。リトリーブ・サイドを区別する為にディスク・ドラグを2色にしたのは良いアイデア。ツールや、ネジ、ナットを使う必要がないのでありがたい。

■ リールのドラグ・システム : B

ドラグ性能は私が使った範囲では充分だった。が、もっと大きな魚に対してはどう耐えるのか?
スタートアップは少し使いづらい。ドラグ・セッティング範囲はやや狭いと思う。

■ 全体的な性能 : A-

上述のようにこのリールの使用体験は大変良かった。新しい機構に慣れるのに要する時間と、魚とのファイト時にどの位耐えるのかを考えると、大変良く機能した。
私にとってのベストは、ドラグ(写真3)を最も軽くセットし、on-line セットスクリュー(写真1)をノン・ロッキング位置にし、クランクハンドルに付いているブレーキ・タブ(写真2)を使用することだとわかった。これが、このリールのデザイン上重要な点である。
又、ファイティング・フィッシュに対してブレーキ・ボタンを押さない時の(スプールは動かない)リトリーブ・モーションは、メタルとメタルがこすれあうように荒かった。これをもっと滑らかにしてほしい。
フィールドテスト中、私は4.4ポンド・ティペット付バリバスのテーパードナイロンリーダーを使用していた。リールの使い方を学んでいる間、フライが壊れてティペットから外れてしまうことが全く無かったのには驚いた。

(写真1)
(写真2)
(写真3)



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