ザ・ストラテジーツアラー エキスパートインプレッション

STS-HM63SMD


村中 義明 (JB桧原、W.B.S.) 2008.12.26 追記

STS-HM63SMDは本山博之さん監修のもと、ライトリグのバーチカルシューティングを主眼にデザインされたロッドです。リグを素早くスムースにフォールさせる為にライン放出性を考慮して、リールシートから最初のガイドまでの距離を長めに取った独自のガイドセッティングと、ブランクスにはアンサンドフィニッシュを採用して、濡れたラインの無用なまとわりつきを防ぐように考えられています。このガイドセッティングとアンサンドフィニッシュによる相乗効果は4ポンド以下のライン放出性能に対して本当に素晴らしく、バーチカルシューティングは勿論、キャスティングにおいてもその特徴が顕著に現れ軽量リグのロングキャストが可能になっています。
このロッドのテーパーは負荷が加わるにつれベンドする支点がティップ側からバット側へ徐々にシフトしていくタイプの可変テーパーですが、非常にスムースな支点移動で負荷が最大に加わると最終的にバット付近まで大きく淀みなくベンドしてラインブレイクとスモールフックのバラシを最小限に抑えてくれる絶妙な味付けです。超軽量で張りのあるブランクスは高感度で、リグの操作感がダイレクトに掴みやすく、ついばむ様な微かなバイトや、リグがストラクチャーやカバーにコンタクトした際の信号を確実に伝えてくれます。また、リグがスタックした際もティップが入り込み過ぎることなく、非常に外しやすい反発力を持っています。実際にはULアクションに近いロッドですが、私の感覚では「ティップで食い込ませてスィープフッキング」と言うより、「テクニカルに誘って積極的に掛ける」と言ったイメージのロッドです。
私はこの特徴を踏まえて野尻湖、桧原湖の様なクリアーウォーターで、3ポンド前後のフロロカーボンライン&1/16oz前後のスモールラバージグと組み合わせて使う事が多いのですが、その使用感は抜群です!6feet3inchのレングスはリグを小さく動かす場合にも、ズル引きにも適したレングスであり、ディープウォーターでリグをボトムから跳ね上げてリフト&フォールで誘いたい場合にも高次元で対応します。
STS-HM63SMDはバーチカルシューティングのみならず、ノーシンカー〜ライトシンカーのボトムコンタクト系の釣りに幅広く対応する能力を持っています。1シーズン使い込んだ現在では、私の釣りのスタイルにおいて必要不可欠な1本となっています!



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