ザ・ストラテジーツアラー エキスパートインプレッション

STS-65DS/SUL


稲葉 丈晴 (JBプロ) 2011.02.28 追記

このロッドは、日本のスモールマウスバスの代表的な湖である福島県の桧原湖と長野県の野尻湖といった、クリアウォーターのハイランドレイクでのスモールマウスバスに特化した、日本初のスモールマウスバス専用ロッドだ。
この2つの湖でのスモールマウスバスの釣りにはライトリグが非常に有効である。ライトリグと言っても、ラージマウスバスで使用するライトリグと比較すると、ラージマウスよりも更に繊細なライトリグを好む傾向にある。ワームのサイズは2インチ前後が主流で、リグのウエイトも1/16oz.以下が当たり前だ。そしてクリアウォーターということもありロングディスタンスでの攻めが不可欠となる。このようなライトリグをロングキャストさせ、2インチ前後の小さなワームに繊細なアクションを与えるとなると、既存のラージマウス用のライトリグロッドでは限界があった。
そこへ登場したのが、この釣りに特化したロッドSTS-65DS/SULだ。このロッドは59DS/S同様にソリッドテッィプとなっており、ソリッドの食い込みのよさとチューブラーの感度を兼ね備えている。ティップは非常に柔軟でありながらも若干張りを持たせているので、感度と操作性の向上に繋がっている。2g前後の軽いシンカーを用いたキャロライナリグを水深10mでズル引きしてもしっかりとボトム感知できる程の感度を持ち合わせている。
メバルロッド並みのソフトティップによる喰い込みは、スモールマウスバス特有の速い動きでのチェイスも高確率で仕留められる。ティップは柔らかいのに操作性にも非常に優れており、2インチ程度のワームを一点シェイクするといった小技も容易にこなせる。
トルクの強いラージマウスバスの釣りには若干バッドパワーが不足に感じるが、スポーニング期のナーバスな状況下では上記のようなライトリグが有効な場合があるので、そのような状況下ではラージマウスバスにもこのロッドを用いている。


村中 義明 (JBマスターズプロ、W.B.S.)

STS-65DS/SULは、タフコンディション時のスモールマウスバスに狙いを定めて開発されただけに、ライトリグの操作性、ショートバイトの食い込みの良さは抜群です!このロッドは、「超ソフトな極細カーボンソリッドティップ」と「軽量メタルグラファイト」を組み合わせたコンポジット構造になっています。ソフトなソリッドティップがピリピリとボトムやバイトの感触を伝え、メタルグラファイトがミドルセクションからしなやかに粘り、ショートバイトでも弾くこと無く追従してロッド全体で食い込ませることが可能です!
6feet5inchと若干長めのレングスですが、長く柔らかいロッドにありがちなモタツキ感は全く無く、軽量で極めてシャープな振り心地に仕上がっています。この軽さと、若干短めなグリップレングスとのバランスが相まって、ロッドを横方向にストロークさせた場合は勿論、ロッドを縦に捌いた場合でも長さを感じさせない繊細なロッドワークが可能です。ワンストロークを長く引けるメリットとドラッギング時の取りまわしやすさ、リグを小さくテクニカルに動かす為の操作性と言った相反する要素が見事に1本にまとめ上げられています。
軽量ルアー操作時はあくまでファーストテーパーフィールで、ソフトなソリッドティップがラインテンションを張り続けるような止めの釣りにおいても明確にバイトを伝え食い込ませます。また、任意にシェイクした際もティップ振り幅の強弱が付けやすく、ラインテンションを緩めたシェイクも自在にコントロールすることが可能です。更にティップ部のガイドにはLDBガイドが採用され、煩わしいライン絡みが減少するセッティングになっています。魚を掛けてからは、ライトラインをアシストしながらロッド全体で負荷を受け止めるイメージで、綺麗にフルベンドしながらも、しっかりバットパワーが残り魚を浮かせることが可能です!
野尻・桧原のスモールマウスバス狙いで定番となってるシャッドテールグラブの表層スイミング、イモ系ノーシンカーズル引き、ジグヘッドリグでシェイクしながらの表層・中層スイミング、極少ワームを使ったミドル〜ディープウォーターのダウンショット、ロングリーダーのライトキャロライナリグ(スプリットショット)など....ノーシンカーや軽量シンカーを使った超繊細なソフトベイトの釣りに高次元で対応するスペックを持たせたカリカリチューンの食わせ系トーナメントロッドです!

水深12mレンジ、ダウンショットでキャッチ!



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