吉川 康之

埼玉県川越市在住の平凡なサラリーマン。

エリアおよび湖のスプーニングによるトラウトフィッシングをこよなく愛する。



《 晩秋の芦ノ湖釣行  〜 2011年 12月初旬  神奈川県 芦ノ湖 〜 》


 私が初めてこの湖に訪れたのは学生時代の頃。地元ではほとんど見ることの出来なかった ブラウントラウトを釣りたいという一心で訪れたのがきっかけでした。最初の釣りの印象がとても良く、長期連休ともなれば待ち侘びたかのように現地へと赴き、車中泊しながら何日も釣りを楽しんだなんて事も何度となくありました。このように私にとっては思い出深い場所、湖のルアーフィッシングを本格的にやりこんだところでもあるため、大変思い入れの強い湖です。

 ところがそんな足繁く通った芦ノ湖でしたが、社会人となることで釣行回数は激減、最近では春の良いシーズンにほんの1、2回出掛ける程度となってしまいました。
 ですのでこんな秋の深まった季節にこの湖を訪れるなんてことは本当に久しぶりのこと。今回の釣行に先立っては、探るポイントや釣り方など、当時の記憶を呼び起こして準備作業をすすめる事となりました。


 そもそも、なぜこんな季節に突然 芦ノ湖への釣行を思い立ったのかというと、それはスミス・スタッフさんからやって来た一通のメール情報がそのきっかけでした。 『○○○でブラウンが釣れているそうなので行ってきます!』残念ながらその釣行では狙いのブラウンには、あと一寸のところで手は届かず、大変悔しい思いをしたそうです。
 この情報に対して私が『○○○のポイントも良いけれど、◎◎◎もオススメですよ! なんでしたらご案内しましょうか?』 などと昔の経験を頼りに大口を叩いてしまったことがすべての始まりでした。

 ところがいざ現地に到着してみてびっくり!
大変な増水(超満水)で湖岸線は大きく後退、探りたかったブレイクは遙か遠方で、とても手が出せるような距離ではありませんでした(大汗)。あまりに予想外な出来事に気分は大きく動揺! 丸一日キャストを続けるも予定していた結果は出せず、すっかり私の信用は失墜(元々そんなものがあったのかどうか疑問ですが)、とても恥ずかしい思いをすることとなりました。

 そしてあれから一週間さらにその翌週と、あの時の悔しさを晴らすために挑んだ今回の釣行なのでした。


大増水により探りたかったブレイクは遥か遠方!
どうやっても届きませんでした。

良型のうーさん!せっかく来て
くれたのに申し訳ないのですが。。。


 前回の悔しさを晴らすべく、この日選んだポイントは元箱根側エリアのとある一角。本当は少し離れた大場所ポイントに入りたかったのですが、既に数名の先行者がいたため此方へと移動してきました。
 湖の水位は相変わらずの超満水。以前によく探っていた駆け上がりのポイントは遥か沖合といった感じで、朝一の貴重な時間を本当にこのポイントに費やしていて良いのか しばらく気持ちが揺らぎました。ですがどんどん明るさを増してゆく周囲の景色に急かされ ついには時間切れ! ここに腰を据えることに決めました。

湖畔からの箱根駒ケ岳の眺望

 前回釣行時もそうでしたが、朝一からしばらくの間 かなり頻繁に魚の反応を見ることが出来ました。あれはトラウト? それともウグイ? 魚種を特定出来ないライズもありましたが、ピチャピチャと音を立て跳ねまわる小魚の群れを、ジャンプしながら追い回すトラウトの姿なども確認する事ができ、非常に期待が持てました。



芦ノ湖のレインボートラウト
チェリーブラッドLL70Sにて
 私に最初のアタリがやってきたのは、釣り開始から1時間が経過しようかという時でした。使用していたルアーはチェリーブラッドLL70S(#72 金ワカサギ)。表層をロッドアクションを加えながらのトゥイッチで手返し良く探っている最中でのバイトであったため、頭の中では『よっしゃ、ブラウンだ!』と即座に結論付けたのですが、相手はレインボートラウト(38cm)でした。狙いの魚種ではなかったものの、すべての鰭がしっかり整った恰好の良い個体! たいへんに嬉しい一匹でした。

 このレインボーのヒットポジションは立ち位置からおよそ20m足らずというごく至近距離でした。さらに朝から時折見られるライズやボイルも割と近くで起こっているものが多い事を考えると、想像以上に岸寄りしている個体が多いのかも知れません。

 もしこの考えが正しいとすると、せっかく岸寄りしている魚を遠ざけてしまう事にもなりかねないため、きっとこの場所で微動だにせずこのまま釣りを続けるのが正解なのでしょう。ですがこの魚が今日最初で最後の一匹なんてことも十分にあり得ます。ここは無理をせずに撮影会をしに岸辺へと戻りました。


 その後、am9:00を過ぎたあたりから風が吹き始め、静かだった湖面が波立ってゆきました。この頃になるとライズやボイルもすっかり見えなくなり、釣れそうな気配も一気になくなりました。普段から頻繁にこの湖を訪れており、このような時間(状況)になっても釣れたという実績があるのなら、この後も高い集中力を持って釣りを続けることが出来るでしょう。ですがそれを持ち合わせていない私にとっては、これからがまさに一番辛い時間帯への突入となりました。

 『今朝の魚は本当に自分が釣ったもの? それとも夢?』
 この日 2度目となるアタリは、こんな疑問が頭に浮かぶなかで突然にやってきました。太陽はもうすっかり昇り切り、時計の針は間もなくお昼を指そうかという時刻でした。

釣れない時間が続きました

 突然の出来事に取り乱しながらも、無事にネットにおさまった相手はレインボートラウト(46cm)。尾鰭が少々欠けているのが残念ですが、鼻の少し曲がったとても顔つきの良い個体でした。

 この時使用していたルアーはトラウティンサージャー 8cm(HMカラー)! このルアーで恐らくは中層付近を探っている最中でのバイトであったと思います。リトリーブスピードはトラウティンサージャーがしっかり泳ぐ中程度のただ巻き! これはもうすっかり私の体に染みついている巻きスピードであるため、絶対に間違える訳がありません。しかしどのレンジを探っていたのかどうしても思い出すことが出来ません。時折休憩を挟むなど、高い集中力を持って釣りを続けていたつもりだったのですが、長時間に及ぶノーカンジで私の精神は相当にまいっていたようです。


尾鰭がちょっと残念でしたが、とても顔つきの良い
個体でした(トラウティンサージャー 8cmにて)

完璧なプロポーションのレインボートラウト
(こちらは翌週の釣果)


 この一匹をきっかけに、その後は高い集中力を持って釣りに臨みました。ですが夕暮れ直前までキャストし続けるも、結局魚からの反応は一度もありませんでした。

 秋とは一部のトラウト達にとっては産卵を控えた荒食いの季節! 水温も適水温ど真ん中(今回の釣行では13℃前後)となり、魚を釣り易い季節であると、以前メディアで紹介されているのを見たことがあります。ですが私が釣り場に立って思うことは、いつもこれとは正反対のこと! 『秋のトラウトフィッシングはやはり難しい!』 今回の釣行を通じて改めてこのことを感じさせられました。


それにしても遊覧船の数が
少し多すぎやしないでしょうか?

芦ノ湖に限らず、秋のトラウトはやはり
難しい!改めてこのことを痛感しました。


● 使用タックル

ロッド TLB-83DT ラグレスボロン (SMITH)
リール 10 CERTATE 2500 (DAIWA)
ライン FIRELINE EXT 0.8号(12lb) LO−VIS GREEN (BERKLEY)
リーダー TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 6lb (MORRIS)
スナップ クイック ロック スナップ #2 (SMITH)
ルアー チェリーブラッド LL70S 7.7g (SMITH)
トラウティンサージャー 6、8cm (SMITH)
メタルジグ 16g
フック シュアーフック Wトラウトタテアイ7G ...etc. (SMITH)



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