吉川 康之

埼玉県川越市在住の平凡なサラリーマン。

エリアおよび湖のスプーニングによるトラウトフィッシングをこよなく愛する。



《 深いい釣り 〜 2010年 10月中旬 尾瀬フィッシングライブ(群馬県沼田市) 〜 》


 時折、無性に甘いものが欲しくなるように、時折 無性にディープレンジの釣りがしたくなる時があります。こんな気分の時に私がきまって訪れるエリアのひとつが、ここ“尾瀬フィッシングライブ”になります。

 関越自動車道 沼田I.C. から車でおよそ30分、ロマンチック街道(国道120号)沿いにあるこちらのエリアは、周囲を森と川に囲まれた抜群のロケーションの中に位置しています。そこでは 関東甲信越エリアでも最大規模を誇るポンドでのびのびと釣りを楽しむことが出来るため、昔から私のお気に入りエリアのひとつとなっています(すぐ近くに尾瀬や奥日光など有名観光地やスキー場などが控えているため、シーズンを通してコンビニや温泉などが営業している事も釣り人にとってはとても嬉しい限りです)。

 当日はまさに秋の行楽日和といったとても清清しいお天気、暑くも寒くもなく釣りを楽しむのにはまさにうってつけの日和でした。

 冒頭にも記したように、この日はディープレンジの釣りを楽しむことが一番の目的。このため、シャローやディープ、そしてインレットやアウトレットさらには注水パイプなどいろいろな状況が存在する広いポンドの中で、最深部と思われるポンド中央(水深4m以上?)噴水前に釣り座を構えました。今日はここに腰を据えて沖のディープから手前の駆け上がりまでをじっくりと探ってゆく予定です。

 さっそくスプーン(1.2g)を結んでいざ実釣開始です!とりあえずは目の前の水深がどのくらいあるのか把握するため、キャスト後にルアーの着底を待ちました。5秒、10秒、15秒・・・ディープグリーンの水色、その水面の奥深くにはいったいどんな大型魚が潜んでいるのかと想像するだけで気持ちが高ぶってゆきます。

エリアの敷地内からは片品川を望む事が出来ます


突如、ペレットタイムが始まりました!
 そして着底を確認したのち、リトリーブを開始。一投目から魚がバイトするのは特に珍しい事ではないこと、どんな微かなアタリも逃すまいと全神経をラインと竿先に集中させます。“来るか?来るのか?・・・”
 っとそんなとき、事務所の方角からなにやら聞き覚えのある物音が。。。“・・・・・・!”どうやら尾瀬FL名物?のペレットタイムの始まりのようです。

 オーナー自ら池にアルミボートを浮かべ、景気よくペレットを撒きながら池をこちらへと向かってきます。当然、すぐにボートの周りは魚たちの作り出す水柱で埋め尽くされます。湖面はまさに狂喜乱舞のお祭り騒ぎ、上へ下への大騒ぎです。

 もうこうなってしまっては、集中力を高めディープレンジを探っている場合ではありません。急ぎルアーをピュア(2.7g)に結び替えて、表層レンジを手返し良く探ります。魚の反応を見ながらリトリーブスピードを調整していると、すぐに反応が返ってきました。“よっしゃ!”

 これを直ぐにネットに収めて、次の魚へと行きたい所なのですが、このエリアの魚たちはこれをそう簡単には許してはくれません。釣り上げた魚の体型やその体色を見ればすぐ分かるように、彼らはおそらく普段から十分な餌を食べているのでしょう。とにかくその引きの強さ粘り強さといったらもう尋常ではありません。それなりのタックルと心構えで挑まないとネットインするまでに大変な時間を要してしまいます。

 寄せては走られ、そしてまた寄せては走られと何回かの攻防の後に取り込んだ魚は、筋肉質の色鮮やかなレインボートラウトでした。1匹をネットに収めるだけでほんと一苦労です。

 そして少し息を整えてから次の魚を狙いに入ります。今のこの状況ではサイズよりもむしろ数釣りを楽しみたいといった心境だったのですが、私のこの思いに反してまたも良いサイズが掛かってきてしまいます。 “もう勘弁して!”

 ですが、なんだかんだ言っても ロッドなどタックル性能をフル活用しての魚とのやり取りは何度味わってもよいものです。”あの感触をまた味わいたい!”この思いがここをまた訪れたいと思う欲求の原動力になっている事は間違いありません。“よっしゃ、ネットイン!!”


いきなりのBigサイズ! 一匹取り込むだけでも一苦労です

やり取りの後は ラインとフックのチェックを忘れずに
(カミオンマグナムドレッジにて)


 そうこうしているうちに、アルミボートも陸に上げられ 表層での反応もだいぶ薄くなってきました。こんな状況でさらにあともう一本だけ魚を引き出したいと思うとき、私はいつも ”プリリー”を投入します。釣り方のイメージはまさに沈下してゆくペレットの演出です。

 キャスト後は基本 ラインテンションフリーでただアタリを待つだけ。一定の速度で沈下してゆくラインが急に動きを速めたり、或いは急に動きを止めるなど何か違和感を感じたらそれがバイトのサインです。慌てないで一呼吸おいてから巻き合わせでフッキングに持ち込むのが私のいつものやり方です。ウキ釣りやフライのインジケータフィッシングにもどこか通じるものがあり、見ていてほんと飽きがきません。

 ですがこの釣り方、一口サイズのプリリーが尾瀬FLのデカ鱒たちに丸呑みされる事があるため、ラインブレイクといったリスクがついてまわりますので注意が必要です。


プリリーを使ったペレットの演出で...

ダークオリーブでの反応が良好でした(プリリーにて)

 この魅惑のペレットタイム、行われるか否かはオーナーさんがお客さんの釣れ具合を見て判断している筈なので、毎回お目にかかれるとは限りません。ですが兎に角、一見の価値ありです!


プリリーはまさに一口サイズ

丸呑みによるラインブレイクにご注意を!


 この日は午後からの釣行、放流魚たちもすでに落ち着きを取り戻した後だろうし、当然ある程度の集中力が求められる釣りになるだろうと想定してやってきました。ですがいきなりのこのボーナスステージ、とても嬉しい誤算でした。もはや何も思い残すことはありません。残りの時間は本来の目的であるディープレンジの釣りにすべて捧げることに決めました。

 釣り始めと同様に、スプーン(1.2g)を使って まずはボトムべったりのレンジから探ることをはじめました。ある時は、途中何度かボトムを取り直して駆け上がりを舐めるようにトレースしてみたり、またある時は ちょこちょこと湖底でルアーを跳ね上げてリアクションバイトを誘ってみたり、さらにはリフト&フォールで中層からボトム域までを縦方向に誘ってみたりと,,,いろいろな方法で魚の反応を探りました。

 他の方法でもそれなりの反応は得られました。ですがこの日最も良い反応が得られたのは 中層からボトム域で行うリフト&フォールを駆使した誘いによるものでした。特にフォール中でのバイトが頻発し、“そうそう!これこそ私が求めていた釣れ方だ!!”まさにそういった内容のものでした。

釣りをするには最高の日和でした


 フィールドリームノイエ(FLN-60)にPEラインのタックルでラインやティップに伝わる微かなアタリを逃さず捉え、瞬時にアワセへと持ち込むこの爽快感、さらに(伸びのない)PEラインならではのダイレクト感溢れる魚とのやり取りはほんとたまらないものがあります。しかも掛けた相手が尾瀬FLのパワフルなデカ鱒となれば、これらの感覚は何倍にも増幅されました。

 相手のフッキングしたレンジが深ければ深いほど、その正体(魚種やサイズ)を知るまでにはそれだけ多くの時間を要します。大変なやり取りの末、ディープグリーンの水面の奥深くからようやく白い魚体が見えた時はほんとテンションが上がります。シャローの釣りももちろん大好きですが、それに勝るとも劣らない魅力がディープレンジの釣りには存在します。寒さがより厳しさを増してゆくこれからの季節、さらにその楽しさが倍増してゆく筈です。


こちらもダークオリーブでの反応が良好でした
(mkスプーン KIRA 1.2gにて)

フォーリング中でのバイトが頻発しました
(mkスプーン KIRA 1.2gにて)


 当日は 正直 数釣りを楽しみたいならディープレンジよりむしろ表層を中心に探るのが正解だといった状況に思えました。でもまぁそこは、ディープレンジの釣りを楽しみたいとの思いでここを訪れたのですからまったく後悔はしておりません。十分満足です。

 素敵な環境の中、広大なエリアで思い思いの釣りをを楽しむことの出来る尾瀬フィッシングライブ、次回は正月用の食材調達のため年の瀬の頃にまた訪れたいと思います。


● 使用タックル

<タックル1>

ロッド FLN−59 フィールドリーム ノイエ59 (SMITH)
リール TWINPOWER 1000S (SHIMANO)
ライン FAMELL TROUT AREA FLUORO 1.7lb (山豊テグス)
ルアー プリリー (SMITH)
カミオンマグナムドレッジ(SMITH) ※ エリアのレギュレーションによりシングル1フック(バーブレス)へ換装
フック スプーンフック各種

<タックル2>

ロッド FLN−60 フィールドリーム ノイエ60 (SMITH)
リール TWINPOWER 1000S (SHIMANO)
ライン 月下美人 月の響 PEライン 0.3号 (DAIWA)
リーダー シーガー グランドマックスFX 0.8号 (KUREHA)
ルアー mkスプーン KIRA 1.2g (SMITH)
ピュア 2.7g (SMITH)
プリリー (SMITH)
フック スプーンフック各種



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