吉川 康之

埼玉県川越市在住の平凡なサラリーマン。

エリアおよび湖のスプーニングによるトラウトフィッシングをこよなく愛する。



《 師走の管理釣り場 2009 〜 2009.12月初旬 加賀フィッシングエリア 〜 》


 今回は、つい先日スミスより発売されたばかりのエリアクランク”Ranocchi (ラノッチ)” を携え、栃木県佐野市にある老舗管理釣り場、加賀フィッシングエリアに出掛けてきました。


 時刻はam6:30過ぎ、開園からすでに30分以上が経過しましたが同行者ともどもいまだ車から出ることが出来ません。外気温は4℃、車中から見下ろす湖面からはまるで温泉のように勢いよく湯気が立ち上っています。
 『まだ(行かなくて)いいでしょう!』  『いいんじゃね!』
 結局、我々が重い腰を上げたのは、それからさらに1時間以上が経過した後でのことでした。なんというこの体たらくぶり、以前はこんな事なかったんですがね。。。

 『ああ、そうですか』
 我々がこの日最初に入った場所のすぐ隣で釣りをされていたルアーマンさんの話によると、朝一はほとんど魚の反応が無かったようです。ですがam8:00を過ぎたあたりから魚が浮き出し、ようやくいい感じになってきたという事でした。今朝の厳しい冷え込みがきっと影響していたのでしょう、陽射しにより寒さが緩み始めたこの時間になって魚の活性がぐんと上がり出した様です。

外気温は4℃
車からなかなか出ることが出来ません

 なるほど、視界のいたるところで表層を活発に泳ぎ回る魚の姿を目にする事が出来ます。
 ”それにしても魚影が濃いなぁ!”
 あとで知った事なのですが、前の週に大手釣り具量販店さん主催の釣り大会が行われていたそうです。もしかするとその際に放流されたものが数多く残っていたのかも知れません。※そういえば、昨年も同じような時期にここ(加賀FA)を訪れていました。毎年行動パターンが一緒という事なのか、この日を狙ってやって来た訳ではないだけに、とても複雑な思いでした。


 同行者はいまだお隣のルアーマンさんと話し込んでいます。釣り道具の話を熱く語っている事から、話はまだまだ長くなりそうな雰囲気です。話しかけられたルアーマンさんには大変申し訳ないのですが、私はこのご馳走を目の前にこれ以上じっとなどしてはいられません。今日の主役である”Ranocchi (ラノッチ)” を結んでさっそく釣りを始めさせてもらうことにしました。

 まず最初に選んだカラーは ”サクラ”。ラノッチの動きや潜行深度を目で確かめるための選択でした。そしてキャスト! 2g/24mm という小粒なボディから繰り出される飛距離は申し分ありません。着水も非常にソフトです。

 続いて、リトリーブ! ”あれっ!?” その形状からして、もっと大きな引き抵抗を想像していたのですが、それほどではありません。ルアーの動きが小さいためかと思い、足元でじっくり観察してみると。。。 そんな事はありませんでした!まるでオタマジャクシのように、頭を支点にクリクリクリクリクリッ と小気味のよいしっかりとしたウォブリングアクションを続けています(その表情はとても健気です)。そして、商品パッケージにも明記されているように、スローからファーストまで幅広いリトリーブスピードにも対応、各スピードに応じてそれぞれ質の異なったアクションを水中で披露してくれています。”よし、動きは大体分かった(分かったつもり)!”


 まず最初に行ったのは、ごく普通のゆっくりとしたただ巻き、徐々に潜行深度を増してゆくラノッチの姿を目で追ってゆきました。興味を示したのか、すぐに数匹の黒い影がラノッチ目指して集まってきました。そしてそれからほどなくしてヒット。アベレージよりひとまわり大きなサイズのニジマスでした。1フック仕様であるラノッチはハリはずしも楽でとてもいい感じです。

 朝からまだ誰にも叩かれていないポイント(一角)であった事もあるのでしょう、魚の反応はなかなか良い状態! 同じような探り方でしばらくの間ヒットが続きました。


スミスのエリアクランクにまた楽しい仲間が加わりました

その形状そしてカラーリングは遊び心満載


 表層付近を泳ぎ回る見えマス達の反応も次第に薄れてきました。あまり同じ探り方ばかりしていても、魚にプレッシャーを与えてしまうだけだろうという判断から、今度はより深いレンジをじっくり探ってみることにしてみました。感覚的には1mちょっとのレンジをゆっくり引いてくるような感じです。

 姿勢を低くし、先ほど目の前で確かめたラノッチの動きを思い出しながらリーリングを続けました。じっと竿先に意識を集中していると、”おっ!?” 押さえ込むような小さなバイト。構えたロッドはそのままに、巻きアワセで対応します。 ”よし のった!” 場所移動しなくとも、もうしばらくこの場所でなんとかなりそうです。


遊び心満載といえども、決してあなどることなかれ

高い実釣性能を有しています


 ですが1時間も経つとさすがに後が続かなくなってきました。依然、興味を示しルアー後方を追ってはくるもののバイトまでには至りません。完全に見切られてしまっているようです。
 こんな状況のときは。。。泳ぎのバランスを崩さない程度に表層を出来るだけ早引きしてみました。 ”!!!” これが正解であったらしく、直ぐにバイトが訪れました。

 これだけ魚影が濃いのだからやる気のある個体は必ずまだ居るはず! 見切られる前に速い動きで口を使わせてしまいます。魚がラノッチ目掛けて突進して来るさまはとてもエキサイティング!心拍数もあがってしまいます! 動きの早いルアーに対してのバイト、追ってくる魚の方も勢いがついているためより深いバイトを得る事が出来ました。

 ロッドティップを高い位置に構えてやることにより、ラノッチはこのような表層での高速リトリーブにも十分対応してくれました。


 楽しい宴は長くは続きませんでした。 毎回の事ですが、この探り方は魚がスレてしまうのが早い事が難点です。ほんの短時間のうちに、まさにパタパタと釣れるのですが、魚がスレてしまうのもほんとあっという間です。やはりこの日も同じで、3,4匹釣ってしまうとその後は反応が無くなってしまいました。”もう無理!”私にはさすがにこれ以上は無理でした。


表層の速巻きにヤマメが反応してきました
 こんな状況のときは。。。加賀へ訪れるルアーマンの多くが口を揃えて言うように場所移動! 賢くなった鱒を相手に一箇所でじっくり粘るスタイルも私は好きですが、今日はそんな気分ではありませんでした。

 兎に角、魚の引きを味わいたい! そんな気持ちで空いている場所を見つけては、こまめに場所移動を繰り返しました。場所移動の効果はてきめんに表れました。大抵のポイントではストレスなく釣果を得る事が出来ました。


常駐スタッフ?は皆の釣果が気になるようです

その魅惑的な動きにたまらず喰らいついてしまったようです


 ですが、人の出入りが激しい人気のポイントでは魚のスレ具合も激しくなかなか口を使ってはくれませんでした。最低でも1匹釣らないと場所移動は禁止と決めていたわれわれ2人は会長宅前で足止めをくらうことになりました。時折訪れる僅かなアタリに対して、『ああ〜っ』 とか 『うう〜っ』 とか色っぽい声(笑)を辺りに響かせながら釣りを続けました。
 それから何だかんだと20分位苦戦を強いられていた頃だったでしょうか。。。何気に行ったカラー変更後の第1投目に。。。『よっしゃ!』 あっさり釣れてしまいました。

 お昼過ぎなど、釣果的にまったりとした時間は、何事をするにもおっくうになりがちですが、こんな時こそ手を替え品を替え積極的なアプローチをする事が、あと一匹へと繋がる近道なのでしょうね!

 そしてpm15:30少し前、1号池をほぼ2週廻ったところで、この日の釣りを終えることにしました。陽はだいぶ傾き、昼間のまったりとした時間も終わり、釣果的にようやく上向いてきたといった時刻でした。これからがまさにいい時間だったのに。。。後ろ髪をグイグイと引っ張られる思いで、この日 加賀FAを後にしました。

スプーンフックが使えること。
私にとってはうれしい限りです


● 使用タックル

ロッド FLN−59 フィールドリーム ノイエ59 (SMITH)
リール TWINPOWER 1000S (SHIMANO)
ライン FAMELL TROUT AREA FLUORO 1.5lb (山豊テグス)
ルアー ラノッチ (SMITH)
フック スプーンフック各種



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