|
吉川 康之
埼玉県川越市在住の平凡なサラリーマン。
エリアおよび湖のスプーニングによるトラウトフィッシングをこよなく愛する。
|
《 夏の終わりのハイランドレイク 〜2009.9月中旬 中禅寺湖〜 》
|
およそ1ヵ月半ぶりに自宅のPCが復活した。幸いなことに、中身の文章と画像データも無事救い出す事が出来た。そんな訳で今回は、木枯らし吹く中 剥がし忘れた『冷やし中華はじめました』 の張り紙ほどに季節外れな9月中旬の中禅寺湖での釣りを振り返ってみたいと思います。
|
夜明け前、星々を仰ぎ見ながら歌が浜駐車場を出発、暗闇の中 徒歩で山側のポイントを目指しました。前回(7月後半)釣行時と比べると気温がずいぶんと低くなった事が感じられます。今年は比較的過ごし易い夏であったとはいえ、下界ではいまだ残暑が厳しく、さすが高所に位置するハイランドレイクといったところでした。
今回は前回とは違い、単独での釣行、暗い森の中 聞こえてくるのは自身の足音だけ。次第に五感が研ぎ澄まされてゆくのを感じながらポイントを目指しました(どうか怖いものを見ませんように (-人-;))。
”ああー怖かった” 予定よりもすこし早く目的地に到着する事が出来ました。ここまで来る途中、誰か他の釣り人を目にする事が出来ていればとても心強かったのですが、目に出来たのは何匹かの鹿さんだけでした。
この日訪れたポイントは今シーズン初めての場所、事前に釣友から『あそこはイイと思うから、今度試してみて!』と強く勧められていたポイントでした。私の立ち位置のすぐ背面まで山が迫っている事からも判るように、ここはかなりきつい傾斜の駆け上がりが陸から水中へと続いていくといった地形でした。また、ちょっとした岬を形成している事から、水通しもかなり良さそうでベイトフィッシュも含めたあらゆる回遊魚がここを立ち寄って行く、そんな事が期待出来そうなポイントでした。
このように、今の時期に探るポイントとしてはとても良さそうな感じですが、このポイントを探った経験はほとんどないといった状況だっただけに、根掛かりによるルアーのロストだけがとても心配されるポイントでした。
そしてAM5:00過ぎ、ようやく東の空が明るみを帯びてきたといった状況の中、期待に胸膨らませ釣りを開始しました。
|
 夜明けの時刻がずいぶんと遅くなりました
|
 それじゃそろそろ始めましょうか
|
|
久々に訪れた中禅寺湖、若干ですが前回に比べると水の濁りが感じられます。朝一の気温14℃、表層水温17.5℃、水通しが良いためか、水温が予想以上に低下しています。
|
”ええっ!!”
第1投目、久々に行うフルキャストの心地よさの余韻を楽しんでいる暇もなく、突然 手元に衝撃が伝わってきました。
”w( ̄Д ̄;)wワオッ!!” まさに眠気を吹き飛ばすといった表現がぴったりな出来事でした。
朝一、リップレスシンキングミノーの表層(〜50cm程)ただ巻きに反応してきたのは、まさかのレインボートラウト(56cm)! 今シーズン中禅寺湖での初魚種でした(これで四目達成です)。※ 解禁初期は別として、この湖ではレインボーはなかなか顔を見せてはくれません
|
 今シーズン、中禅寺湖で初となるレインボートラウト
|
|
季節に関係なく、とにかく朝一はまず表層から! 近年これが私にとってのお決まりの行動パターン! まるで儀式の様なものとなっています。朝一から水面下になんとも言えない違和感を感じていたための今回のこのルアー選択でしたが、まさか本当に喰らいついてくるとは! 時折訪れる今回の様な幸運、なにごとも諦めずに続けていさえすれば、結果はいずれやって来るといった事なのでしょうか。今回のこの幸運、高水温に対しても比較的強いと言われるレインボーの順応性の高さを改めて実感する事のできた出来事でした。
|
その後、表層での反応は続きませんでした。ここで一旦 気持ちをリセットするため、ルアーをスプーンへとチェンジ、中層 そしてボトム狙いの釣りに切り替えました。
心配していた根掛かりですが、手前まできっちりとルアーをトレースするような事さえしなければ、それ以上心配する必要はありませんでした。それならばと、ルアーをバッハスペシャル(ジャパンバージョン)へと変更、ボトムよりやや上の層を 駆け上がりに沿ってトレースする様なイメージでリトリーブを続けました。
|
この日も行った このスプーンによる巻きでの釣り、ルアーの泳ぎがとても大事である事をいまさらながら思い知らされます。そんな事当たり前だろうと言われてしまいそうですが、本当にそうなのです。
初夏を過ぎ、表層水温が20℃目指して日に日に上昇して行くなか、冷水を好むトラウトたちの泳層はより深い場所へと移ってゆきます。当然、探るべきポイントもより深い場所がメインとなって行きます。実際、私も水深20〜30メートルの層を積極的に狙う機会が増えてきます。その際、スプーンを駆け上がりに沿って舐める様に(できれば極力なめらかに)トレースしたいという欲求に駆られる訳なのですが、この30メートルという水深で実際にこの作業を行うとなると、スプーンの浮き上がりのため、これは相当に難しい作業となります(もちろんバスフィッシングの様に、各種のリグを使った釣り方が可能ならば、探れない事もないのでしょうが。。。ここはあくまでスプーンのスイミングで駆け上がりを探る事を前提に話を進めます)。
ここでアングラーとしては、少しでもスプーンの浮き上がりを抑えようと、使うスプーンのウエイトを増したり、ラインを細くしたり、そしてさらにはリトリーブスピードを遅くしてみたり。。。etc. といろいろ試行錯誤をする訳です。ところが、スプーンのウエイトを増すと動きが緩慢となったり、リトリーブスピードを遅くしたら、今度はまったく泳がなくなってしまったりといった、本末転倒な結果になる事も珍しい事ではありません。
私の場合、ここで登場してくるのがバッハスペシャル(ジャパンバージョン)となります。18gという深場を探るには申し分ないヘビーウエイトにも関わらず、そのカップの大きなRにより水噛みがとても良く、スローリトリーブに於いても大きくそして綺麗なアクションを続けてくれます(このスローリトリーブに於けるアクションの良し悪しが釣果を大きく左右する。私はそう実感しています)。
『それはそうかも知れないけれど。。。』 根掛かり必至といわれる中禅寺湖で『バッハはもったいなくて使えないよ』と釣友からよく言われます。私も会社への水筒持参は当たり前、次回釣行の資金をどうやって捻出するかに日々頭を悩ましているサラリーマンアングラーですからその気持ちは痛いほど良く分かります。私も以前は同じ気持ちでした。いくら良いルアーだからといって、根掛かりに備えて何十個も常備するような事はとても出来ません。いかに根掛かりによるロストを回避(少なく)する事が出来るか? なんとしてもこの問題を克服する必要がありました。
|
私なりにいろいろと試してみました。今現在も試行錯誤中といった状況ではありますが、とりあえず次の様な形で落ち着いています。
@ 根掛かりの少ない(湖底の状態を熟知した)ポイントを探る
A 根掛かりを未然に防ぐ(PEラインの導入)
B 根掛かった際の回収率を上げる(PEラインの導入、フックに細工を加える)
これらを実際にやろうとすると、いろいろな問題が生じ、どれも直ぐに実行に移す事の出来るものばかりではありませんでした。でも苦労した甲斐あってその効果はてきめんに現れました。今では 『今日もルアーのロスト無し!』 なんて日も決して珍しくはなくなりました(こんな日は、たとえ釣果が無くても精神的にとても良い状態を保っていられます (*´∇`*))。
|
。。。と、このような理由から、この日もバッハスペシャル(ジャパンバージョン)を結び、駆け上がりを丹念に探っていったわけです。
その甲斐あってか、レインボーに続くバイトは、思いのほか短時間のうちに まさにバタバタといった感じでやってきました。どのバイトもタイミングとしてはリトリーブのかなり後半でした。もし判断を見誤って、このままさらにリーリングを続けたなら、手前足元のブレイク(障害物)への根掛かりは避けられないだろうというとても際どいところでした。あと数メートルほどリトリーブしたら、ロッドを高く掲げてルアーを回収しようとタイミングを見計らっていた時だった筈です。
6月以降、このタイミング(いわゆる巻きの釣り)でのバイトが非常に多くなります。もしかしたら今回もこのタイミングで喰ってくるかもしれない! 毎回そうやって気を張り、身構えているのですが。。。 今回もやはりバイトの瞬間は ”ビクリ!” とさせられました(でもこの感覚、次第に病みつきになります (* ̄∇ ̄*)エヘヘ)。
アタリは 『ゴンッ!』 ととても明確で非常に力強いものでした。実際に目にした訳ではないですが、この手のアタリ方、恐らく深場からルアーを追尾、ブレイクの手前ギリギリになって堪らず喰らいついてしまったといったものだと思います。ルアーへ喰いついた直後に反転している姿が想像されます。
最初の魚はレイクトラウト(54cm)でした。その引きの強さから、もうふたまわり程大きな魚体を想像していたのですが、どうやらその丸々と太った体型によるものだった様です。とにかく良く引きました。
|
 何を食べているのか知りたいところです
|
 そのサイズ以上にとにかくよく引きました (バッハスペシャルJPVにて)
|
|
そして3匹目(56cm)、先ほどのレイクよりごく僅かだけサイズが大きかったのですが、対照的に痩せ細ったその体型により、ずいぶんと小さく感じられる個体でした。まったくと言ってもよいほど同じ場所で釣れたこの2匹を見ていると、この湖の頂点に立つ魚と言えども、その生活は決して楽なものではない事が想像されました。
|
 先ほどの個体とは対照的に痩せ細っています(バッハスペシャルJPVにて)
|
 狩りの上手い下手があるのかも知れません
|
そしてAM7:30、この日最大となるレイクトラウト(64cm)を釣り上げ、祭りは終了を迎えました。おそらくフィーディングタイムが終了したのでしょう、勢いよく寄せた波が引いてゆくように、生命感が感じられなくなるのはほんとあっという間でした!
高水温となる7月以降によく見られるこのパターン、9月に於いても未だ健在である事を確認し、2009年シーズン 中禅寺湖での釣りを締めくくる事にしました。
今年もたくさんの思い出をありがとう! また来年も宜しくお願い致します<(_ _)>
|
 この日の最大魚(バッハスペシャJPVにて)
|
 この魚を最後に、生命感はまったく感じられなくなりました
|
 バッハスペシャル・ジャパンバージョン(ビギナーからベテランまで使い手を選ばない扱い易さも私が気に入っている点のひとつです)
|
 今年もたくさんの思い出ありがとうございました<(_ _)>
|
|
ロッド
|
:
|
TRBX−SS83SD (SMITH)
|
|
リール
|
:
|
CERTATE 2500 (DAIWA)
|
|
ライン
|
:
|
FIRELINE EXT 1.0号(16lb) LO-VIS GREEN (BERKLEY)
|
|
リーダー
|
:
|
TROUT SHOCK LEADER フロロカーボン 10lb (MORRIS)
|
|
ルアー
|
:
|
BUCH SPESIAL JAPAN VERSION 18g (SMITH)
HEAVEN 16g (SMITH)
リップレスシンキングミノー 8cm
|
|
フック
|
:
|
シュアーフック Wトラウト9G、Wトラウトタテアイ6G&7G (SMITH)
|
[ 戻る ]
(C) Copyright, 2009 SMITH LTD. All rights reserved.
|