成吉 弘幸

昭和34年生まれ(奈良県在住)。
登山やバードウォッチング、テレマークスキーなどを経て、現在では夏は渓流へ、冬は管理釣り場へとトラウトを追いかけている。

フィールド情報の乏しい関西の渓流で安全な川を選んで入渓ポイントなどもわかりやすくレポート。関西のトラウトルアーマンの一助になれば幸いです。



《 三重県櫛田川水系青田川 》


 4月18日、三重県を流れる櫛田川水系の一大支流である薄川を目的地に釣行を計画。釣行の4日ほど前にまとまった雨もあり、それなりのコンディションを見込んでいたのですが、現地に到着してみると大幅に減水している。
 それでも一時間ほど実釣を試みてみたのですが、釣果はおろか魚影を確認することさえできません。実は昨年も訪れているのですが、その時は今回とは逆に水量が多すぎて渡渉・遡行もままならない状態。どうも薄川とは相性が悪いのかもしれません。悩んだ挙句に移動を決断。別支流である青田川を目指します。


 青田川は蓮ダム左岸に流れ込む支流で、川沿いには車道が走っており、入退渓も比較的楽にできます。そのため川の規模以上に入渓するアングラーが多いのも事実。この日も青田川へ到着した午前7時頃には、利吉橋そばの駐車場にはアングラーと思しき車が止まっています。

 準備を整え川へ降りてみると、数年前に訪れた時に比べて大量の土砂で各ポイントが埋まってしまっており、その上、想像通り川原には直前についたと思われる足跡が確認できました。先行者がいるのは明らかです。さらなる移動も考えましたが、これ以上スタートが遅くなるのは、この日の天候(晴天)からも不利と考え、先行者の後を追うように午前7時過ぎに青田川での実釣開始。


 最初は流芯脇やブッツケといったメインと思われるポイント中心に探ってみますが、先行者があるためか全く反応がありません。するとすぐに渓相がチャラ瀬にかわります。そのチャラ瀬の中にも微妙な流れの強弱によりいくつかの筋が確認できます。いつもなら簡単にチェックするだけの場所なのですが、先行者の存在を考えるとそんな場所でも丁寧に探ってみます。

 チャラ瀬の中でも流れの筋沿いにD−コンタクト(ドジョウ)をアップにキャスト。根掛かりを回避するようにロッドティップを立てドリフトさせてみると案の定ミノーにアタックしてくる魚影が見えます。ただ、ミノーをドリフトさせているため、アタリはあるもののなかなかフッキングしてくれません。

 しかし、キャスト方向をアップクロスに変えることで、常にラインに一定のテンションを掛け続けることができ、何とか1匹目のアマゴをヒット。サイズは16cm程度とこの川に成魚放流されたアマゴのスタンダードサイズといったところでしょう。


 その後も先行者のためか、「この場所こそ」といった場所ではなかなか反応を得られず、時よりチェイスがあっても短い距離ですぐに見切られてしまう。そのため、メインと思われるポイントよりも、そのそばにある小さな落ち込みや小さな岩のえぐれなどを丁寧に探ってみることに。

 いつもならスルーしてしまうポイントも、D−コンタクトとD−ダイレクトをこまめにチェンジしながら探ってみると、時よりヒットはするものの一匹目を下回る小型のアマゴしか姿を見せてくれません。こんな時は我慢して探り続けるしかないと我慢の釣りを続けます。


 しばらくすると落込みからプールになっている場所へ来ました。アップキャストで落込みからの流れの筋を探っていると右岸側の水中に岩盤のエグレを発見。あそこならと思いエグレの上流側にD−コンタクト(ヤマメ)をキャスト。流れにのせて岩盤付近へコントロールしたら、ロッドでシェイキング気味にアクションを加えてやると一発でヒット。サイズは一匹目と同サイズのアマゴでしたが、狙い通りにヒットに持ち込めたことで「少し満足」といったところでしょうか。



 その後は先行者が川からあがったのか足跡もなくなり、メインポイントでもヒットが出始めコンスタンスに釣果が伸びはじめます。ただ20cmを下回るサイズばかり。少しでも良型のアマゴを狙おうと、D−コンタクト63(ニジマス)にチェンジしてみたのですが、それでもサイズアップすることなく、ヒット数だけ増えていきました。

 ただ、良かった魚の反応も11時を回る頃からは次第に悪くなり、12時前に青田川発電所付近へ到着。これから上流は木屋谷川と流れが2分されて釣果も期待できそうにないため、青田川からは退渓。午後は次回以降の釣行のため、いくつかの支流を拾い釣りした後に終了としました。



 今回は良型の魚をキャッチすることはできませんでしたが、数年前には真夏に20cmを超えるサイズをコンスタンスに釣った実績もあり、今年も生き残った放流魚が成長し、多くのアングラーを楽しませてくれるが期待できそうです。


● 使用タックル

ロッド TRBX-56MT
リール S社2500番
ライン Y社4LB
ヒットルアー D-コンタクト ヤマメレーザー・ドジョウ
D-ダイレクト ニジマス
D-コンタクト63 ニジマス



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