高木 歩

ショップでの勤務経験を生かした豊富な知識を併せ持つフライフィッシャー。

トラウトの魅力にとりつかれ栃木県に移住。現在は那珂川水系・鬼怒川水系を中心に活動中



- 「2005年8月・9月 那珂川本流と支流箒川」 -


 8月後期から9月のシーズン終盤。毎日暑い!とにかく暑い!
 暑さが苦手な私は、真夏の日中は極力外出しないようにしているのだが、あまりにも釣れないので気力で川に出ていた。この時期は日差しが強くなり、気温が30度を超えるまでが勝負である。釣れる釣れないは別として、体力が持たないのである。だから真夏の釣りは日の出から始める。

 今年の釣れない理由として、例年にない超渇水と、毎日のように来る集中豪雨とで流れが全く安定しないため、大型の定位する場所が掴めないのである。そんな不安定な天気が続き、川を見て竿を出せずに帰ることもしばしばであったが、多少の増水であれば何とか釣りになる日もあった。


 そんな増水後のある日のこと、那珂川本流で数匹の25・6cmのヤマメを数匹キャッチして、日も高くなり気温も急上昇してきたため、そろそろ帰ろうかと土手に上がり、先ほど釣り上ってきた護岸をふと覗き込んだら、いきなり50cm近い(本当です)ヤマメ(戻り?)がその水面に踊り出た。

 すっかりやる気をなくしていた私は、気が付くとその流れにウェットを流し始めていた。高い位置からなので全てが丸見えだ。数回流していると護岸のエグレから、先ほどの巨大ヤマメがフライを追尾してきた。落ち着いて縦のターンで誘いを掛けると、すごい勢いでフライと一緒に浮上してきたが、あっという間にユーターンして元のエグレに姿を消した。

 ・・・その日の夕方同じ場所にロッドを持ったまま水面を見ていたら、突然のものすごい雷とともに大粒の雨が降り出した。数分後川は味噌汁のような色に染まり、私はその場を後にした。


 数日後水が落ち着き始めた頃、懲りずにその流れにウェットを流していると、「ドスン」と言う衝撃とともにロッドが絞り込まれた。しかしその後たいした抵抗も無くあがって来たのは、26cmの幅広のヤマメ。その後何度もフライを流したが、結局この日はこのヤマメだけに終わった。奴はどこかに移動したらしい。

 しかし諦めの悪い私はその後も川の状況がよい日は、その周辺を探るように釣り歩いた。しかしたまに釣れてくるのはでっかいカワムツばかりで、本流にすっかり嫌気が差してきたある日、川岸の草むらに打ち上げられている魚を発見した。多少腐敗が進んだその魚は、紛れも無く巨大ヤマメだった。

 あのヤマメかどうかは分からないが、その野生剥き出しの巨大ヤマメを眺めながら、ついつい「勿体無い」と思ってしまった。試しにそのヤマメにメジャーを当てると45cmあった、生きていればもっと大きかったに違いない・・・・。


 その後台風14号が再び川から釣り人を遠ざけたが、水の引いた2日後、家から5分の箒川(塩原地区)に入った。AM6:00いつもなら誰かしら入っているポイントだが、台風後のためか誰も居ないので、すぐにG・Bウェット#4を流し始めた。

 流れがゆるくなる場所に差し掛かり、フライに軽いリトリーブでアクションを与えたら、ロッドが重くしなった。数分のファイトと数回のジャンプで疲れ果てたその魚は、丸々太った見事に各鰭の回復したレインボーだった。#5ロッドでの長いやり取りのためか、頑張ってリリースを試みたが、残念ながら絶命させてしまった(ごめんなさい)。今年の釣りはこれで終わりかな・・・?




使用タックル

ロッド ME-905-3
リール MR-8
ライン DT5F
リーダー 3X
ティペット 4X
フライ G・Bサルバ#6(オリジナルウェット)



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