猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 三月のバライロ 》


 前回の釣行から約一週間。今回も移動性高気圧の谷間に差し掛かり、雨の中の釣行。「今回もヒラが釣れるかもね」と言ったら、シーバス狂いのO君もついて来た。雨の日は人が少ないので、自分としては若干狙いでもある。しかし、今回の雨もヒラ狙いには絶好かと思いきや、さすがにシーズンともなるとヒラ狂いのアングラー達が押し寄せ始める。

 朝5:30まだ暗い中、磯に降りるとそこにはもう先客が・・・タックルもヒラ狙いのようである。僕はどちらかというと、エバや青物狙いがメインなのでヒラは釣れる時に釣れればいいのだが、O君はガックし。。「まあ、エバ釣って楽しもうで。」とエバ狙い。


 まだ薄暗い中から、ミノーを投げる。やっぱり暗いうちは、目立つ色を!と考えて最近お気に入りのサラナ・ゴーストマーブル。OくんもD社のIMミノーのグローチャートカラー。目立たせたもん勝ちである。

 そうこうしているとO君に魚信。いまいち乗り切らない感じである。直ぐに僕にも魚信があったが、これも乗らない。恐らくダツか、小さめのエバだろう。激流の沸き返しにはベイトボールが見えている。もう少し陽が明けたら、一気に活性が上がりそうだ。ヒラ狙いの方にもまだヒラは出てないようである。このエリアは、シーズンになればヒラ師が入れ替わり立ち代り訪れる場所。やっぱりプレッシャーがあるのかな?


 「きた!!」のろしを上げたのはO君!プラッギンスペシャルがいい弧を描いている。なかなかのトルクを見せつけて上がって来たのは、53cmのギンガメ。こいつを上げると、いつものようにそこいら中がエバナブラと化した。

 この短時間のチャンスをいかに釣りきるか!僕も負けじとミノーを投げ、ワンキャスト、ツーヒット、スリーヒットとさせながら魚を抜くが、サイズが小さい。せいぜい40〜45cm程度。それに比べ、O君はまたまた50オーバーを抜く。

 なんでだろ?ルアーのカラー?タイプ?サイズ?アクション?スピード??ただの運???一人の時は気付けないが、二人でやってこうも釣果が違うと、なんか考えさせられる。小さい魚と大きな魚が入り混じる混成群から、大きな奴だけ選んで釣るヒントがこの中にあるのかもしれない。

O君とギンガメ

 このナブラの中、やはりそれに便乗してヒラの活性も上がったようで、ヒラ師の方の眼前のサラシでヒラがボイルしている。ただ数は少なさそうだ。直ぐにそのヒラ師の方が70前後のヒラを掛けるも、残念ながら取り込み寸前でバラシ!惜しかった。



O君とサメ
 こちらはなおもナブラを撃っていると、O君のミノーに一際大きな水柱が上がった!僕からは黒い背中が見えたので、「ヒラマサ!?ブリ??!」と聞くと、「サメです・・・!!背鰭が見えました」悶絶ファイトをしながら、O君が言った。ジリジリジリジリと鈍重な引きで、PE2.5号とプラッギンを絞り込んでゆく・・・確かにサメやな。。

 サメに対して容赦の無いO君、ドラグを締めこんでゴリゴリ浮かし始めた。10分ほどのファイトで浮いた姿は1mくらいか?と思ったが、足元に寄せると結構デカイ!サラシの捲く磯で何とか取り込んだのは、147cmのメジロザメ系のサメ!

 ロックショアからシーバスタックルでよく獲り込めました!そのファイトしたら、アカメの130も楽勝じゃね??


 サメ騒ぎで一旦ナブラが止むも、15分程してまた足元にナブラが沸いた。ベイトはキビナゴに稚ボラのようだ。下から下から沸き立つようにエバが反転していく。
 少し魚がミノーを見切ってきたのか、タナが深くなったのかミノーへの反応が悪くなったのでジグに換える。エバの群れの下にカウント10ほど落とし、チャカチャカチャカと巻き上げると一発で乗ってくる。サイズはまた40ほどでちょっと小さい。

 時折、沖目で単発のまあまあボイルが起こるので、ジグをちょっと投げてカウント10〜15くらいからただ引きちょんちょん釣法で探る。こういう日はなんつーか、あんまり大きいアクションは釣れ難い気がする。

 僕のジグのアクションとしては、魚の活性がある程度低めで、魚が散っているときは大きめのアクションで、逆に活性が高いときは、なるべくゆっくりであまり大きなアクションは入れないようにしている。なぜこうなるかは自分の勝手な予想の元、大体の見当と理論は持っているつもりだが、例外の場合もあるときはあるので、正直まだ確信ではない。んん〜、勘??まあ、まだ勘で釣ってる様ではダメかな?名だたるショアジガーの方たちは確固たる理論とその実践で獲物を手にしているのだから。今はとにかく例数を稼いで、自分の理論を確立せねば!


 沖合い40m程に投げてチョンチョンアクションして、残り20m程のところでまたフォールを入れる。このスポットにはこの20mの区間に大きなマウンドがあるので、そこを意識して攻めるためだ。

 二度目のフォール中、カウント11ほどで糸が走る!エバではあまり無いアタリ。すかさずラインスラッグを取ってアワセると、まあまあの重みが伝わるが、そんなにスピードは無い。足元にはタナが張り出してるので、そこに潜られないように一気にリフティングする。赤い魚が上がってくる。モンツキイサキ(クロホシフエダイ)の55cmだった。

 最近この時期に、この魚が釣れる様になって来た。やっぱり海域の平均水温が上昇したからなのかな?

クロホシ


カスミアジ
 同じ狙いでマウンドの向こうへ、ジグを投入しカウント15からまたちょんちょん釣法。2、3投して反応がないので、今度は底まで落としてみる。
 底までのカウントは24。底を取ったときは、2回程しゃくりあげてからリトリーブに移る。僕はナイロンなので、糸ふけを取る意味でも2回シャクル。すると、2回目のシャクリ終わりから、リトリーブに移ったところでバイト!

 若干首を振りながら、結構なスピードで足元に突っ込んでくる。すると15m程のところに来たときフックアウト!ガーン・・と思ってなおもリトリーブすると直ぐに次がアタった!掛かった魚に別の魚が追尾していたようである。棚に入られないように、一気に上げると魚は鮮烈ブルーに光るカスミアジ55cm!!

 これまた、11月以来の再会!いやあ、いつ見ても綺麗だな〜でも後ろに写る僕がムサいのがちょっと残念(綺麗なカスミアジが台無しだ〜)。。話は変わるが、この温帯域に居る、ミニトレバリー達は三種とも、ものすごく脂が乗ってる気がする。大変美味しいので嬉しい。


 さあさあ、まだ居るぞ!同じ狙いでマウンド周辺の底を取ってジャーク→リトリーブしていると、今度はワンジャーク目でバイト!「ぐお!重い!!こいつは・・今度こそロウニンか?!」

 底を切り、マウンドを越すために一気にリフティングする!しかし、その後があまり引かない。ひたすら重い・・・赤い魚が見える・・・なんだ?またモンツキか??足元に潜り込もうとするので一気に浮かすと、サラシの中に、真っ赤なボディに青のドットがあり、鰭がビロ〜ンと長い魚体が見えた。。

 一瞬、「・・・??げっ!ベラ?なんかキモくて、デカいベラ??」かと思ったが、サラシによって足元の棚の上にとり残された口のデカいベラのようなその魚を見て、「バラハタや!!」とあまりにビックリして叫んでしまった。結構デカくて抜けなかったので、O君にギャフ掛けしてもらう。63cmの丸々太った、超トロピカリーな魚体(これまた後ろの奴がムサい!!)。。

バラハタ




 居るのは知っていたけど釣るのは初めて。今年は底物に好かれてるのかな?


 その後は、ピタリと反応がなくなったので磯を上がり、O君と他の磯をヒラ回りしてみるも無反応。夕方も他の磯に降りて青物を狙ったが、無反応。潮が極端に変わったのでもしやと思って、帰って黒潮情報を見てみると・・・著しく離岸。。まあまた接岸するのを待とう。その頃にはブリが来てるかな??


● 使用タックル

ロッド 旧ブローショット・ロッキーショア・シーバス11f
リール ツインパワー5000PG
ライン シールズワン12lb、シーガー8号+12号
ルアー サラナ125F、メタルフォーカス40g、自作ジグ35g



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