後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 シーカヤックフィッシング13(やっぱりイワシ居ないのね!?) 》


 猛烈な雨の後に猛烈な風を吹き荒らして去っていった台風18号。家や身の回りの事も心配だが、ソルトアングラーなら海の状況も心配であろう。仕事で通った湘南海岸には無数のゴミと海草が打ち上げられて、歩道や道路も一部崩落。海に近い施設には強烈な波が打ち寄せた形跡が至る所に見られる。

 常々、「海にも渓流にも近い場所に住みたいなぁ」と妄想にふけっているがこんな現実を見せられては自分の甘っちょろい考えは近隣に住む人達にはなんて失礼な事だろう。やはり海にも渓流にも遠い、埼玉に程近い千葉から通うのが自分には合っているのか。


 深夜にいつもの西伊豆の駐車場に到着。海岸には「えっ?こんな所まで?」と思える場所まで大きな流木がゴロゴロ横たわっている。発泡スチロールやプラスチックの丸いブイなども大量に打ち上げられているのだが湘南海岸で大量に見た海草は一切れも打ち上げられていなかった。これがこの海がそう簡単に底荒れしない要因かな?

 早朝になるとはるばる茨城県から横瀬君が到着。ランクルを現金一括払いで買い、通勤用にジムニーまで持っている彼とは鹿嶋の遊漁船で知り合ってからもう10年以上の付き合いになる。一睡もせずにここまで来てまだ夜も明けぬ岩場へとエギングタックルを持って出かけた。相変わらずタフな男だ。程なくしてコロッケサイズをぶら下げてきた彼を急かしてシーカヤックの準備を急がせる。


 砂浜の流木やゴミを縫うようにしてシーカヤックを引きずって行き相変わらず澄んだ海へと漕ぎ出して行く。2週間前までは居なかったイワシがもしかしたらこの台風のシケで回ってきているかも。

 まずは浅い水深にあるいつも狙う根に向かう。このポイントは仲間内ではオウモンハタの実績が高いのだが、なぜか自分には釣れない。釣れてもメバルサイズばかりで良型を釣った事がないので今日は入念に攻めて見よう。開始早々に横瀬君に良型のオウモンハタがヒット。

まだ凪ぎ


 続けて自分にも何かヒットするがすぐにバラシてしまう。そのすぐ後にもフォールでヒットもバレ、巻き上げてすぐにヒットもバレ・・・なんか魚は何匹も居てフォーリング中にタイラバに纏わり付いてくる感触がする。

 連続4回バラシた所でぱったりと当たりが途絶えた。少し移動してみるか。さらに浅い水深にまで漕ぎ進み、ボトムから5メートルほど巻き上げたタイラバに「ズギュン」とヒット!ドラグをギュギュギュっと出して行く走りにマダイか?いや、オウモンハタだ!ネットインしたのは2キロクラスの良型のオウモンハタ。やっと釣れた嬉しい1匹だ。


オウモンハタ2キロ

クリクリだ


 そのすぐ後にもヒット。あまり大きくはないけど何だろうと水面近くまで来たところでまたバラシ。しかし今回ははっきりと魚種を確認したし、ヒットした魚の後を何匹も付いて来た魚も確認した。なんだこいつらだったのか。


メタルフォーカスで
 タイラバからメタルフォーカス40グラムにチェンジ、ボトムからショートピッチで小刻みにしゃくりあげて「ゴンっ」とヒット。キュンキュンと引くこの感触はああ、懐かしい久々のキャッチのショゴだ。

 ここからはコンスタントにヒットしてくるものの北東の風が強まってきて非常に効率が悪い。1匹釣り上げフックを外して血抜きしている間にポイントから遥か彼方まで流されてしまう。魚を釣り上げてクーラーに仕舞い、5分ほど風上に漕ぎ進み根を探してまたヒットで流されるの繰り返し。久しぶりにフットコンエレキが欲しくなった。付られけれないけど。

 釣り上げたショゴの腹からはシラス、イカ類、ヒイラギが出てきた。やっぱりイワシ居ないのね。


 昼近くになり風が強まってきたので一旦上陸して休憩。予報ではこの後、風は止んで南風になる予定だ。

 昼食を食べて小一時間休憩をしていると予報通り風が止んできた。今度はさっきまでは風下にあたるポイントを攻めてみる。水深20メートルから45メートルまで風に流されながらタイラバを引き倒すがバイトは遠い。イワシの反応は無く、鳥もナブラも立たない静かな海だ。潮は良く流れてもっと当たっても良いのだが。

お昼休憩



マハタ君
 しばらくまったりとした時間が過ぎて行く、眠気との戦いの中で意識が朦朧としてきた時に「ガツン」とバイト!ドラグを出すほどではないが良い引きで上がってきたのは1キロクラスのマハタ。

 午前中のオウモンハタとこのマハタで十分な鍋の具はゲット出来たのでそろそろ戻ろうかな。


 帰りがけに前回ホウキハタを釣ったポイントでタイラバをやってみる。3回ほど落とした所でボトムから5メートルほど浮いたベイトボールが出現!チャンス!

 ボトムからタイラバを早巻きで10回ほど巻いてストップ、そして巻きだした所で「ドスン」とヒット〜。デカイぞ!頭を振る振幅の大きさがそこそこのサイズ間違いなしだ。ズシッとした感触をロッド全体で受け止めながら少しずつ間合いを詰めていく。海中は逆光で覗く事が出来なくて何がヒットしたのかわからない。前回ホウキハタを釣っているポイントだけにまたホウキハタ釣っちゃったか!?でもハタならもっと引くはずだが・・・


 リーダーをロッドティップから2巻きリールに巻き入れた所でネットを手にし、水面に浮き上がった魚を見て「アカーン!」ネットが小さすぎだ!と直後にガバガバガバっと水面で大暴れ。全身に飛沫を浴びながら手にしたネットをギャフに持ち替える。

 再度浮かせてまたまた水面で暴れまくる魚になんとかギャフを入れシーカヤック上に引きずり上げた。上がった魚はどうもヒラスズキのように見えるが最初はなんだかわからなかった。前回ハタが釣れたポイントでタイラバ、ベイトボール付近でのヒットで間違いなくハタ類だと思っていたのでヒラスズキのような形をした〇〇ハタ?頭の中ではイシナギ、アラ、ニベと色んな魚種が浮かんでくるがどうみてもヒラスズキのようだ。

 後ろの40リットルクーラーボックスに入れようとチャレンジしてみるが魚が重すぎてバランスを崩して沈しそうなので断念。仕方ないのでフットブレイス(足置き場)に挟み込んで足で押さえながら陸に帰ることに。途中で横瀬君に写真を撮ってもらいシーカヤックが左に傾きながらも無事に出船場所に到着。


ヒラスズキ7キロ

でっかい目だ


 終わってみれば色々と釣れて楽しい釣行だったがイナダやワラサの気配は感じられなかった。マダイも前回に引き続き不調である。やっぱりイワシが入って来ないとダメそうね。


● 使用タックル

タイラバ、ジギングタックル

ロッド AMJ−SF510
リール オシアジガー1500P
ライン PE1.5号+リーダーフロロ8号
ルアー タイラバ60〜80グラム、メタルフォーカス40グラム

キャスティングタックル

ロッド KGS−510L
リール ステラSW5000H
ライン PE2号+リーダーナイロン40ポンド
ルアー スーパーウルム、メタルフォーカス40グラム



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