後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 シーカヤックフィッシング5(初漕ぎは東伊豆、真冬のホウボウゲーム) 》


 朝3時すぎに千葉の自宅を出発、現地には7時前には到着。駐車場に車を止めて外に出てみると寒い!しかも風が強い!!東伊豆では北西から西の陸からの風なので海は凪だが(これを期待して来た)、沖は波頭がかなりギザギザで波が高いのであろう。しかし、その周辺では朝一から派手な大鳥山が立っている。あそこまで行ったら帰って来られないだろなーと思いながらゆっくりとシーカヤックを車から降ろして準備をする。

 シーカヤックは準備をしていると散歩のおじちゃんやおばちゃん達に頻繁に声をかけられる。質問の内容はトップが「これは船?」で二番目が「これは一人で積めるのかい?」と言うもの。あとは「これで釣りするの?」とか「どこから来たんだい?」とか「何が釣れるんだい?」とか言うもの。

 たまに温泉客などが大勢で朝の散歩をしていたりすると質問責めにされる事が多いので不機嫌な顔をして声をかけないでオーラを出してみるが、おじちゃん達にはほとんど効果は期待できない。そんな集団を見つけたら素早く出船するのが得策だ。




初ヒット
 今日の作戦は朝一に浅いポイントでホウボウを狙い、海況次第で沖の水深のあるポイントでアマダイやマダイを狙ってやろうと言うもの。
 30分ほど漕ぎ出して最初のホウボウのポイントに到着。45グラムのタイラバをセットして釣り始めること10分ほどでホウボウがヒット。ボトム付近で「グゥ〜」と重くなるようなヒット。

 昨年の秋にこのポイントでホウボウを釣りたくてしつこく攻めて見たのだがその時は全然バイトがなくてシーカヤックからではいつでも釣れるような錯覚を起こしてしまうホウボウだが狙って釣るには季節とポイントを選ばないと難しい事を思い知らされた。


 相変わらずはるか沖合いでは大鳥山が出来ている。灘でも魚探にはイワシの反応が頻繁に出るし海中を覗き込めばキラキラとイワシが回遊しているのが確認出来る。

 そのイワシの反応の下でまたヒット。「ゴツン」と当たりは良かったがその後は引かない。上がってきたのは人生初ヒットのオオモンハタだ。小さいながらも尾鰭には白い縁取りがある。しかし小さすぎるのでリリース。水深20メートルほどのポイントなので浮袋が出てしまうなどのダメージは無くゆっくりと海底に戻って行ったのを確認。

オオモンハタ

 しかしその後が続かない。ぱったりとバイトが止まってしまう。昨年の今頃に来た時もそうだった。朝だけバイトが集中してその後はさっぱり。その時は家族同伴で来ていたので朝の3時間だけの約束だったのでそれでも良かったのだが今日は夕方まで出来るのでそうは行かない。ちょっと深場(25メートル)の根周りを狙うもバイトなし。


 アマダイを狙うにはもっと深いポイントに行かなければならないので、この陸からの風に乗って沖まで流されながらタイラバを引き倒す作戦に変更。沖に出るに従いだんだんと風が強くなってくる。


マハタの赤ちゃん
 シーアンカー(自作)を入れてタイラバを60グラムに変更、すると35メートルラインで連続ヒット!しかしバラシてしまい何がヒットしたのか・・・

 ヒットした周辺を何度も流しているとフォーリング中のタイラバの速度がアップ!瞬時にクラッチを入れてロッドをあおるが「ん!?バレた?いや付いてるな・・・」と弱弱しいファイトで上がってきたのは可愛いメバルサイズのマハタの赤ちゃん。リリースを試みるが浮袋も目も飛び出してしまっている為にキープ。口の中には小さなカニが、その奥にはエビのヒゲが。引っ張りだしてみるとシマシマのエビだった。カニにエビ、小さいながらもかなり良い食生活をしているようだ。

 水深45メートルを超えるあたりからがアマダイのポイントなのだが風があり波も出てくる。釣りをするには全然支障ないレベルだがどんどん沖に流されているので帰りはこの風の中を漕がないと・・・今日は遊魚船や漁師も少なくて一人ぼっちで沖に流されて帰れなくなってしまうのは大変な事だからアマダイは諦めて灘よりに戻ることにした。


 さきほどバラシがあった水深30〜40メートルを流すラインを変えながら釣り始め、コンスタントにホウボウがヒット。なんだここに居たのか〜。

 そしてそろそろ上がろうかなって所で今日一番の魚のヒット!頭をブンブン振りながら激しい抵抗をするがドラグを出すほどではない。慎重に上げてくると茶色い魚が見えた。茶色いホウボウかな?やがて細長い魚体が見えた。痩せたイナダ?そんな期待とは裏腹に海面に姿を現したのは70センチ近いエソ!
 いつもは写真なんて撮らないのだがデカイので一応写真をとシーカヤックに上げたらさあ大変!狭いスペースの中で、しかも股の間であの凶暴な歯の生えているでかい口を振りまくる!動きの止まった瞬間にやっと1枚、あとは早々に海にお帰り願った。


ホウボウ

でけ〜エソ


 朝から夕方まで1度も上陸することなく、飲まず食わずで釣りをして辛かったかと言えばそうではなく、とても楽しい1日であった。

 ただし、体育館座りをしたままほとんど体勢も変えられないので体中とおしりが痛いのと、漕ぎ疲れた疲労感、寒さによる手足の痺れ、そしていつかエコノミー症候群になるのではないかと少し不安だ。


● 使用タックル

ロッド WGJ−SF60UL
リール オシアジガー1500P
ライン PE1.5号+リーダーフロロ20ポンド
ルアー タイラバ45〜60グラム



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