猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 アカメ・ジャパンレコードへの道・3 》


 前回の雨から一週間、いつも行くエリアにはベイトがずっと留まっており、とうとうアカメの気配が漂ってきました。釣り場に着き、同じ時間になると、同じ数箇所のスポットで「ガボンッ!!」「カボンッ!ズボーンッ!!」と同時多発的にボイルが起こり始めます。

 「いる、いる、いるど〜・・・」と意気込んだものの、それから一週間の間3回釣行するも、全く食わせることができず・・・魚が居るのに食わせられない、これはもう技術的に自分が今はどうしても越えられない壁・・・魚はどうやら時間になるとスポットへ侵入し、ほぼ定位して頭上を通過するボラかなんか知らんベイトを捕食している模様。


 この数回の釣行でこの定位捕食にはいると手がつけられなくなっていたので、次は定位に入る前、スポットへ入ってきた瞬間の出会い頭一発目に食わせるというプランで狙ってみることにしました。

 幸いこの潮回りは月夜だったので、ボイルが起こっている場所はしっかり確認済み。この日は自分から一番近い場所(距離にして15m弱)で毎度ボイルが起こっていたスポットを狙って、ルアーを投げることにしました。恐らく、その狙いでアカメが食ってくる時合いは短いはずなので、短時間勝負になると思いました。

 いつも行く時間より30分早くエリアに入り、タックルセット。
 潮位は低いかったのですが、スポットに侵入するアカメの目の前を通すために、少し潜るサラナ125Fのイナッコ・カラーをセレクト。

この日のタックルおよびルアーたち


 いつもボイルするスポットにキャスト開始。ここからこの角度で投げたら、この潮流の速さなら、あの辺りでターンする、という自分なりに流しやすい足場からキャストを繰り返します。

 何故そこでボイルするかというと、やはりそこに地形変化があるからです。そこにはマウンドがあり、魚はその沖側のブレイクにそおーっと侵入し、じっと身を潜めて獲物を狙うはず・・・ボイルがないから本当に今日も魚は来るのかと不安にはなりますが、「ボイルが始まる時間前を狙っているんだから、そりゃ当たり前ですわな!」とか一人で考えながら、心の平穏を保ちつつ、キャストを続けました。


 15分ほどキャストを続けたとき、そのスポット周辺でベイトが一瞬ざわつきながら、潮を遡上し始めました・・・「くるか?!」と思いキャストした3投目、サラナがスポットを通過した後、「コンッ!」というアタリの直後に「ドバーン!!」と水しぶきが上がりました!奴は恐らくスポットを通過したサラナを追尾し追いきれるギリギリの浅瀬でバイトした模様!!すかさず4発小刻みに鋭くアワセをかますと、一気に10m程ラインが引きずり出され、その先で全身躍り出るほどのジャンプ!!月光に照らされたその姿はまさしくアカメ!そんなにデカくはなさそうですが、アカメです!!

 直ぐに反撃に移ります。このサイズであれば今のタックルだったら20mも出されずに勝負を着けられる自信がありますが、さすがにファーストランだけでは終わらせてくれません。5mまで一気に寄せるとそこからまた10m程引きずり出され、また寄せると5m程引きずり出され、また寄せる・・・2分ほどの攻防後、奴は足元で観念しました。


 ちょっと足場が高くハンドランディングが出来なさそうなので、50m程離れた低場へ、誘導しなければなりません・・っと、ここでハプニング!!

 15m程ラインを出してアカメを引っ張っていると、いきなり動かなくなりました。「えええっ!!うっそー!!何かにひっかかったんか?!」よく目を凝らすと、モヤモヤとアカメが尾鰭で水を掻いてるそばに、木の枝のようなものが・・・「うっそ〜!!やめてくれ〜!!!」幸い引っかかっているのはファイティングリーダ部なので、そうそうは切れないと思いましたが、早急に外さないとフックが外れるかもと思い、飛び込み入水。。

 飛び込んだ衝撃で、ウェーダー内に水が入らないか心配でしたが、何とかセーフ。。木の枝を引っこ抜き、その場でハンドランディング。近くにはいい干潟がないので、とりあえず、陸揚げ写真撮影。。



 堤防に水をかけて、メジャーを置いて、準備万端!さささのさっ!!っと写真を撮って蘇生に入ります。

 83cm。サラナ新色インプレッションの時の奴よりは少しデカくなりました。「おめえはいつ見てもかっこええな〜。」としみじみ独り言を言いながら蘇生をしていると、「ガツッ!」と僕の手を噛んで奴は海へ帰っていきました。


 久しぶりに見る、まあまあサイズのアカメ。サイズは小さくても思ったとおりに釣れてくれたアカメ。今回食ったのがたまたま小さかっただけで、このパターンを貫けばいずれレコードサイズにも巡り会えるかもしれないと、僕にちょっとだけ自信をつけさせてくれたアカメでした。


● 使用タックル

ロッド サーフェッサー98
リール ツインパワー5000PG
ライン シールズワン12lb,シーガー8号+12号
ルアー サラナ125F・イナッコ



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