猪原 亮

高知県在住。チーム・CATホッグチェイサーズ(海猫)、ショア馬鹿いけいけ2号団所属。

海でスズキ、イカ、青物、フカセ釣りを展開中。



《 シイラとブリU 》


 黒潮が猛烈に離岸・・・ああ、マグロはもう終わったな。。まあまた条件が整えば回ってくるでしょう。という事で頭を切り替えて、もうそろそろ夏のルーティーンな対象魚・メジカ(マルソウダ)が釣れはじめる頃。

 これに混じって、ヒラソウダにカンパチやアオチビキ、モンズマにブリ、ヒラマサ、シイラと夏の海はどんどん賑やかになっていくので、狙いは主に表層のメジカに焦点を当て、その場の状況に応じて多彩な魚たちを相手にしていくのもロックショアゲームの醍醐味。ライトタックルで望めば、小さなソウダガツオも小気味良い引きを見せてくれるし、デカシイラやデカブリ、カンパチがヒットすれば、プチビッグファイトを楽しめる。。そんなハラハラ・ドキドキ・フィッシングが楽しめるのもこの時期ならではである。


6月下旬

 遠方よりT君が遠征に来たので(春にひょこっと来て、ブリを2本も釣りやがりました広島在住のイケメン・フィッシャーマンです)、それに便乗してガイド兼自分の釣りをしに再び西へ。今回は3日間の釣り三昧。

 初日と二日目の午前中は、まだマグロが居るかもしれないという淡い期待を胸に本命の磯へ降りたが、潮の流れを読み間違え、メーター前後のシイラ2本という惨敗。まだまだ未熟なり。。

 二日目の夕方は潮の流れから別のポイントが良いと読んで、下磯。シトシトと小雨の降りしきる中だが、いい当て潮だ。シイラが入ればいれ食いになるかもしれない・・・

T君とハリセンボン

 予感は的中。いきなり僕のポッパーを引っ手繰る!95くらいの元気なシイラ!シイラはブリシーズンが終わりを迎える頃から回遊が始まり、これもルーティーンな夏を代表する対象魚となっている。すぐにリリース。。

 その後も乗らなかったり、バレたりを繰り返す事5回。まだシイラを釣った事がないT君はその姿を見て躍起になっている。そうこうしているとシイラが好きなポッパーの動かし方に慣れてきたT君にも待望のヒットー!!「シイラだから遠慮せずにガンガンいったれ!」と檄を飛ばし、ゴリ寄せしたのは95位のオンタシイラ!初シイラおめでとう、T君!!



 と、それからはT君の操るポッパーにフィーバータイムが訪れた!T君は結構大きな音の出るポッパーを使っているもんだから、夕暮れが近くなってくると僕の小さなポッパーには見向きもしなくなった。。

 これが、ハードタックルとライトタックルで出てしまう釣果の差か、と思い知らされる状況!着水ドッカンが2回、僕のルアーを追尾してた奴がそのまんまT君のポッパーに突っ込んで行ったのが1回。そのたびにTくんは85〜95のシイラをキャッチ・アンド・リリース!


 夕暮れとともにフィーバーが終わり、前日とこの日の朝の鬱憤は晴らせたと二人で満足して上がった。磯に当たる潮・ベイトの様子も良さ気なので明朝も絶対この磯か・・な?


 三日目の朝、前日の夕方と同じ磯に下磯。予想通り、良い当て潮が流れていてくれた。これは期待できるかもと、6:30から釣り開始(・・・寝坊しました!!)。

 この日は前日より、うねりが大きく磯際は真っ白。ヒラ狂いに浸りつつあるT君は早速サラナを磯際へ。すぐに50前後のタイワンカマスを釣ってきた。こちらではアラハダと呼ぶタイプのカマスだ。
 「ヒラと思ったのに、全然引かなかった」(T君談)。そりゃそうだろ?そんな竿で釣ったら、カマスなんぞ鉛筆と一緒だ!

 ただこれはすぐに刺身にして酢味噌で食うとメチャクチャ美味い。磯に酢味噌を持って行けば、手で捌けるので一度お試しあれ。


 釣り始めて2時間・・・何もない・・・あっれ〜??シイラも回ってこんぞ〜?どういうことだ?とりあえずポッパーは波が高くて、いまいちアピールに欠けるため、ジグをフルキャストし、もう一つの夏のルーティーンフィッシュ・メジカの可能性も探りつつ表層をフォール主体のロングジャークしていると、フォール中に「ツン!」と引っ張るようなバイト。

 「お、メジカか?!」、プルプルプル!っと小気味良く手に振動が伝わってくる。メジカだ。おお〜、夏が来たぞーい!ソッコーで血抜きをする。これも美味しい魚だ。

 綺麗な魚だこと。水の中で見ると、英名のバレットマッカレルという名が示すように、弾丸のように疾走しキビナゴの群れを蹴散らすのを見たことがある。しかし体高がないためそんな泳ぎとは裏腹に、その引きはあまり強くなく感じるが、僕にとってはとても好きな魚だ(こいつを釣っていると暇しません。あまりにメジカ釣りに没頭して他の魚の時合いを逃すこともたまにありますが・・・)。

 メジカはロックショアでジグを操る練習をするのに持って来いの魚だ。微妙なジグの動かし方、魚が居る棚の探し方、探り方などが一片に勉強できる。よく釣れる魚ではあるが、その日の状況に合わせた釣りをしないと、釣果は大きく違ってくる。釣れる魚を釣って技術を磨き、他の魚に応用するのだ(まだまだ勉強中ですが・・・)。


 潮が本格的に足元に当ててきたので、足元周辺の棚を底からジャークしていると、突然足元でヤズのナブラが起った!(この頃こんなんばっか・・)直ぐに、巻き上げてる途中のジグをその辺りで躍らせると、直ぐに反応して数匹が沸いてきた。
 「お前じゃね、お前じゃね・・お前だー!!」その中で一番デカイ奴に食わせた!!数発のアワセを喰らって水面でもがいている!「貴様ごときに糸はやらん!」と水面で止めていると、奴が吐き出した食ったばかりのキビナゴを、周りで4、5匹のヤズが漁っている。

 「T君、すぐこっち投げて!!」T君は9cmミノーを投げていたのでジャストなはずだ。「ゆっくり巻いて!」、1投・・2投目・・!ヒット!!ヤズのダブルヒットだ。この時はT君もサーフェッサー103を使っていたので、ダブル・サーフェッサーでのファイト!!

 すぐに自分のへばったヤズを取り込んで、T君をアシスト。T君は始めてサーフェッサークラスの竿でヤズを掛けたようだが、しっかりとしたファイトで無事に取り込んだのは75cmのヤズ!おめでとうT君!写真をパッチリ。ほんで自分もパッチリ。同サイズのヤズだった。



 ヤズの群れは結構大きかったので、他のヒラマサやカンパチもそれの近くで餌を拾ってるかもしれないと思い、30m沖のブレイク周辺の底をジグで叩いていると、着底後1シャクリ目で「ドンッ!!」と、きった〜!!ヘッドシェイクを含む短いランが激しい!カンパチか?!

 まあとりあえず、そんなことはどうでも良くて魚は底で掛かってるんだから、とりあえずどんな魚であろうが底を切らなきゃってことで手ドラグ・ガン締めでガンガン浮かす!途中の突込みがかなり激しく、サーフェッサー98がブチ曲がりである!この引きはカンパチだ。これは根際が激しいぞと覚悟する。

 案の定、足元でキチガイのように突っ込みまくる!しかしまだまだかわせないレベルでは無い。4回の突っ込みをいなして浮いたのは60弱のカンパチ。


 久々にパンチのある引きを堪能し、同時に「こいつの80オーバーとかどうやって取ろう・・・」と自信を失わせてくれた。メジャーを当てると、57cm。さっきのヤズに比べたら3倍は引いた気がする。
 実際同サイズのカンパチとブリでは引きが段違いだ。パワーと遊泳スピードはせいぜい1・5倍程カンパチが上だと思うが、その体高と側変形の体型、瞬発力のある白筋に助長された瞬間的な反転によって頭をなかなかこちらに向けられないのも相まって、引きが何倍にも違うように感じてしまう。やっぱりカンパチは良い!!

 こいつをフィニッシュとして今回の釣りを終えたが、これから夏のシーズンがどんどん熱くなるのを感じさせられた釣行だった。


● 使用タックル

ロッド サーフェッサー98
リール ツインパワー5000PG
ライン シールズワン12lb・シーガー8号
ルアー サラナ125F、9cmミノー、ポッパー、自作ジグ



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