後藤 芳久

オフショア(GT、ジギング)、フレッシュウォーター(湖、サクラマス、渓流)と何でも挑戦し続けるマルチプレイヤー。そのチャレンジフィールドは国内に留まらず海外遠征にも及ぶ。
医薬品配送ドライバー。


《 新しい釣り、シーカヤックフィッシングに挑戦 》


 今年に入ってからシーカヤックでの釣りを始めた。昨年の年末にシーカヤックを購入して年明け早々に進水式を済ませハイシーズンに向けて準備をしてきた。まだまだシーカヤック初心者としてのレベルだが半年この釣りをしてきていろいろと見えてきたものがあるのでそのご報告である。

 まず釣果そのものの前にどうしても避けて通れない、シーカヤックに乗るに当っての安全管理について。まだまだ日本では認知度の低いこの釣りにおいて今シーカヤックフィッシャーマンが事故を起こしてしまうことは絶対に避けなければならないと思う。幸い自分の周りには無理をしてまで出船しようとする人は皆無で各個人安全に対しての認識に差はあるものの皆、高いレベルで安全管理に取り組んでいる人ばかりである。詳しく説明すれば小冊子1冊分くらいの物が出来てしまうのでここでは最低限の準備と装備を紹介する。


 まず、釣りに行く日とポイントの天候(特に風と波)を十分に考慮して出船の是非を決めてもらいたい。出来れば2〜3日前からの気圧配置の移り変わりや動向を見ておく。気象庁が発表した天気図を見て自分なりの判断も必要になってくる。ここで大事なのは自分の操船スキルにあった判断が必要であると言う事。

 例えば、友人とポイントで朝待ち合わせをして着いてみて海を見たら思ったよりも波が高かった。友人はこのくらいの波なら全然平気と言うが自分にはちょっと恐かった、と思ったら出船しないくらいの勇気を持って欲しい。そういう場合も考えて陸釣り用のタックルも準備しておく。
 海に出て釣りをしていても風向き、強さ、波の大きさや波長などに十分に注意する。少しでも不安や恐怖を感じたら安全な場所に一時避難するか即撤退する。


 次にウエアリング。絶対に必要なものはライフジャケット。出来ればカヤック用の浮力の高い物(PFD)がお勧めである。
 シーカヤックは出船時に膝下まではジャブジャブと必ずと言っていいほどに濡れるので濡れるのを前提にした服装が良い。夏場はナイロンズボンやナイロン製の速乾性シャツ、冬場はできればドライスーツが好ましい。水温の低い海(川、湖)に落ちた場合、ライフジャケットさえ正しく装着していれば溺死する事は少ない。しかしもっと恐いのが低体温症(ハイポサーミア)である。人間は平熱36.5度の人が風邪で2度高い38.5度の熱が出ても死ぬ事はないが、2度下がって34.5度になってしまえば即命にかかわる事態になる。そうならない為にも水の浸水の少ないドライスーツの着用が安心である。

 日差しの強い時期には出来るだけ肌の露出は避けて日焼け止めなどを塗るなどの対策も必要。シーカヤック上は何の日除けも無いので結構重要。


 装備としては飲料水や簡単な携帯食料、防水処理を施した携帯電話(万が一の場合助けを呼ぶ為にも必要)、それと必要なタックルになるが流出して困る物にはすべてコードでシーカヤック自体や自分と繋ぐ事をお勧めする。シーカヤックを漕ぐ為のパドルなどはそれとシ−カヤックを繋ぐ専用の物があったり、釣具も船釣りに使うようなスパイラルコードが丁度良い感じだ。

 シーカヤックは海面から数十センチの高さしかない為に他船から見えづらい。その為にもポールに吹流しやフラッグを装着する事が好ましい。マヅメ時や曇りなどの薄暗い時間にはフラッシュライトや白色灯などの装備も必要。シーカヤックは法律上、雑船扱いになるので夜間航行には白灯1つが義務付けられているが夜間航行は十分に注意が必要なのは言うまでもない。自分的には今の所、夜間航行なんてとても恐くて出来ない。


 他船の動向に十分に注意して、他船の航路に入ったり作業の邪魔をしたり漁労中の船にむやみに近づいたりするのも絶対にしてはならない。遊漁船のポイントに入るのも安全を十分に考慮して行動することが大事である。たしかに遊漁船のポイントは魅力的だがそこを攻めたいのなら遊漁船に乗ればいいのだ。シーカヤックは遊漁船では狙いにくい小さな根や浅場の海草が茂るポイント、海底のちょっとした変化などを狙う事が出来る事に意味がある。

 最初の頃は近くに漁船や遊漁船が居ると恐かった。引き波は来るし、もしかしたら衝突するかもなどの不安がいっぱいだった。しかし海に出る回数が増えるに従いむしろ近くにそれらの船舶が居たほうが安心になってきたのである。彼らは海を十分に熟知した存在である。彼らの意見には耳を傾ける必要があるし、万が一の場合には助けてくれるであろう大切な存在である。

 万が一の場合に備えて保険に入る。安価(年間5千円くらい)で遭難時の捜索費用や沈による釣具のなどを補償などをしてくれる保険がある。これも強制ではないが入っておいた方が家族は安心だろう。


イナダ2.5キロ

カサゴ


ソコイトヨリ

ホウボウ


 まだまだ書き足らない事や見落としている事も沢山あると思います。それらは逐一フィールドレポートの中で書き足して行く予定です。次回からは通常のフィールドレポートに移ります。



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