吉川 雄介

湘南方面・東京湾を中心に活動中のシーバスアングラー。
週間つりニュース APC としても活躍。



《 浦安の岸壁・F号埋立地で狙う陸っぱりシーバス 》


 都心からほど近い陸っぱりシーバスフィールド、千葉県浦安エリアが春のベストシーズンを迎えている。特に、夕マヅメ以降に迎える大潮〜中潮の満潮前後2〜3時間を目安に釣行されれば、高確率でヒットしてくる状況となっている。
 私も、2月下旬と3月上旬の大潮〜中潮回りの日に5回程釣行しているが、毎回2時間程度の実釣で3〜5尾(45〜60cm級)という釣果に恵まれたため、魚影の濃さは確信している。そこで、3月後半の大潮周りにも好釣果を期待して釣行してきたので、その時の模様をお伝えしよう。


 3月25日(大潮初日)、当日選んだ場所は見明川河口の右岸側に位置するF号埋立地の岸壁で、午後5時頃に迎えた満潮からの下げ始めを狙って、現地へは午後6時半頃に釣行してみた。実は、前回(2月・3月)の釣果は全てこのポイントからのことで、アプローチのし易さ、足場の良さから非常にお気に入りの釣り場である。

 フィールドの概要としては、見明川河口から電波塔まで約1キロもある岸壁で、ディズニーシー側を含めると約2キロにもおよぶ広大な釣り場である。よって、その広さゆえに週末でも混雑度が低いというのが何よりの魅力である。また、ナイトゲームの特典として、ライトアップされたディズニーシーや葛西臨海公園の観覧車、そして午後8時30分頃に打ち上げられる東京ディズニーランドの花火も間近で見れる。デートも兼ねた釣行にも最適な釣り場である。

 ここでは、岸壁沿いに並んだ消波ブロック(足場良好)の上からの釣りとなるので、ライフジャケットの着用はもちろん、予期せぬ大型に備えてネットは必要だ。
 足場となる消波ブロックから7〜10m先までゴロタが入っており、その先は砂泥底となっている。よって、シーバスはそのゴロタと砂泥の境目付近に潜んでいる事が多く、扇状にキャストしては立ち位置も変えながら探り歩くスタイルとなる。

 この浦安一帯の岸壁は水深が浅いので、干潮付近の釣行はシーバスの回遊が期待できないのと、ゴロタに根掛かりし易くなる。したがって、潮回りの大きい日の満潮前後(夕マヅメ以降)が狙い目で、地合いは決まって上げ7〜8分、そして下げ2〜3分に集中することが多い。

F号埋立地の岸壁
(見明川河口より電波塔方面を撮影)

※ 約1kmに及ぶ岸壁のため、混雑度は低い。ポイントは沖の潮目と、ゴロタと砂泥底の境目。時合いは上げ7〜8分、そして下げ2〜3分。 ベイトパターンで釣れていますが、バチ抜けも見られる可能性があるので、細身でアクションが小さいルアーの持参も。1箇所で粘らずラン&ガンスタイルで。


見明川河口右岸の岸壁

見明川河口右岸側のワンド

※ 通称”浦安の岸壁”で知られており、正確にはF号埋立地の岸壁です。この広々とした岸壁は、見明川河口〜電波塔まで約1km。そして旧江戸川まで加えると計2km以上あります。 よって、混雑の心配は全く無く、魚影も濃いのでかなりお勧めです。所々にハシゴが設置されており、それを利用して消波ブロック上へ降ります。足場は良いので安心です。

※ 春のバチ抜け時はこのワンドに流されてきたバチが溜まるため、ボイルも発生します。水深が浅いため、満潮前後の釣行が狙い目となります。時合いは上げ7〜8分、そして下げ2〜3分です。これ以外の潮位はほとんど期待できなくなります。 まずはトップ系ルアーで水面への引き波を演出してみましょう。


 さて、当日の状況は昨日の雨から一変して、久々のポカポカ陽気。多少風の強さが気になるが、追い風となる西南西のため、キャストには好都合。下げ潮の潮位を考えると、この日は午後8時頃(下げ5分位まで)までがヒットチャンスと判断し、ゴロタと砂泥底の境目、そして沖の潮目をテンポ良く探ってみることにした。

 まずは水面付近を意識した高活性の魚からという狙いで、ウルム115LLS(チャートオレンジ)をチョイス。これを岸際と平行にトレース出来るように斜め前方にキャストし、デッドスローのただ巻きで攻めてみる。上げ潮時であれば高確率で波消ブロックの際に潜んでいるのだが、20分以上もノーバイト。
 そこで今度は、ルアー射程内となる沖の潮目を狙いつつ、岸より7〜10m先のゴロタの切れ目周辺を重点的に攻めてみた。すると、まさに下げ3分の午後7時過ぎ、ゴロタの切れ目付近に差し掛かったウルムに、軽めのトゥイッチを2回程加えてみたところ、なんとアクション後のポーズ(1〜2秒)に58cmの居付き(魚体は真っ黒)がゴゴンッ!!

 そして、その15分後には、77cmの納得サイズがルアーを押さえ込むようにグイッとバイトしてきた。このヒットポイントもゴロタの切れ目周辺で、その間横への移動は30mほど。不思議と1箇所では釣れ続かなかったが、この2尾目のヒットで狙うスポットは確信できた。


58cm(魚体が真っ黒の居付き系)
ウルム115LLS(チャートオレンジ)

77cm

※ ただ巻き中に軽めのトゥイッチを2回入れ、1〜2秒ポーズをさせたところゴゴンッ!!

※ このヒットは水面付近を意識したデッドスローのただ巻きにバイト。ヒットポイントは予想通り、ゴロタと砂泥底の境目。このポイントにしては長めのBSB-98SFを使用していたため、余裕で足元まで誘導できました。


 午後7時40分、潮位が低くなりかけてきたため、ゴロタ付近の根掛かりを回避できるシャロータイプのフローティングミノー、ウルム115SRF(チャートオレンジ)にチェンジ。扇状にキャストしながら、反応が無ければすぐに10m程移動して広範囲を探ってみる。
 リトリーブは、もちろんデッドスローのただ巻きで、ルアーの泳層は水面下20〜30cm位だろう。ちなみに、このデッドスローとはリールのハンドル1回転につき2〜3秒はかけるといった巻き方で、正直ルアー本来の動き(振り幅の細かいローリング)を犠牲にしているかもしれない。


45cm ウルム115SRF(チャートオレンジ)
 しかし、この岸壁一帯は旧江戸川河口と見明川河口に隣接しているため、この時期の大潮回りはバチ抜けを意識した戦略も考慮しなければならない。よって開始早々のリップレスタイプもこのルアーも、あえて細身でアクションの小さいものを選んでみたのだ。実際に、この日は水面が多少ザワついており、バチの有無は確認出来なかったが、意外?!と中層より深くに存在していることもあるので、表層狙いの次はシンキングミノーで中層付近を探ってみようと思っていた。

 そして消波ブロック上を電波塔方面へ探り歩くうち、ようやく午後8時頃に45cmがバシャッ。水面付近のルアーにバイトしてきたため、ヒット後は派手な水しぶきでファイトを堪能することが出来た。

※ 狙うポイントはゴロタと砂泥底の境目だと確信できているのだが、1箇所に群れていないので、消波ブロック上を移動するスタイルとなります。


 しかし、ポイント全体にかなりの確率で魚が居ることが分かったものの、下げ5分という時間帯はさすがに食いが渋い。そろそろ群れが沖の深場へと移動していく時間帯でもあるので、実釣ラストは予定通りシンキングミノーのシーバット78(レッドヘッド)でゴロタの際をトレースさせてみた。

 時折、ルアーのフックがゴロタに接触するので、根掛かりさせないよう竿は立て気味にリトリーブ。そして、ここぞと思えた辺りでロッドを2〜3回あおるジャーキングを入れ、2秒程ステイさせてから超スローのただ巻きを開始する。この方法はシーバスの気を引きつけておいて、次のステイ(ストップ)で反射的に口を使わせるのだが、警戒心を与えないように、あくまでもソフトに操作するのがキモである。

 結果は予想以上に早く、わずか5分後にゴンッという強烈な手ごたえ。しかし、沖へと走られフックアウトとなってしまったが、それから数投目、10m程移動した場所で再びゴンッ。ゴロタに接触したルアーを回避させようと、ロッドで軽くあおった直後に43cmがバイトしてきた。

43cm シーバット78S(レッドヘッド)

※ ジャーキング後のステイでヒット。根掛かり覚悟のリトリーブだが、食いが渋った時は反射的にバイトを誘発できることもあります。

 結局これがラストコンタクトとなり、潮位が低く感じられるようになった午後8時半に、計4尾という釣果で終了。


 魚の着き場はゴロタの切れ目周辺だったが、1箇所で群れていないため、やはりある程度は足で稼ぐ必要があるようだ。釣れるサイズはフッコクラスが主体だが、沖に面したシャロー帯ということで、大型も期待できるはずだ。


■ 首都高速湾岸線・葛西ICから舞浜大橋を渡り、最初の交差点を右折し突き当たり。


● 使用タックル

ロッド ブローショットボロン Surferssor98 BSB-98SF
リール シマノ NEWステラ4000
ライン 山豊テグス アンブレイク スーパーPE16LB(1.2号)
リーダー 山豊テグス スーパーショックリーダー ナイロン20LB1.5m
スナップ スミス クロスロックスナップ#2
ノット SFノット
スナップとの接続 ダブルクリンチノット
ルアー 58cm・77cm ウルム115LLS(チャートオレンジ)
45cm ウルム115SRF(チャートオレンジ)
43cm シーバット78S(レッドヘッド)



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