村中 義明
(W.B.S.プロメンバー、JB桧原湖No.58 スミスサポートプロ)



『2010年 前半戦 Review』


 2010年度のバスフィッシングもいよいよベストシーズンが到来していますが、皆さん良い釣りされていますか?私はと言いますと、スランプに陥っていて本来得意なはずの春の試合をことごとく外し、最近まで苦悩の連続でした。

 今シーズンは冬から春への移り変わりが曖昧でバスのスポーニング行動にもかなり影響があった様に思います。私の早春の釣りはそんなきまぐれな季節感に翻弄され、バスの動きを見失い本当に酷い状態でした。

 既に私がエントリーしているトーナメントもWBSが第3戦まで終了、JB桧原も第1戦が終了しており、中盤戦突入のターニングポイントを迎えようとしています。しかし、これまでの結果はWBS第1戦・2戦ともノーフィッシュ、JB桧原第1戦もノーフィッシュと、いまだかつて経験した事の無い散々なスタートになってしまいました。


 WBS第1戦、2戦に関しては両試合とも早春のプリスポーニングパターンで、エリアのポテンシャル(バスの絶対量と移動経路)の見極めが非常に重要な試合でした。
 パートナーの方と話し合って意識したのは越冬の条件を満たしたプロテクトエリアであり、尚且つスポーニングへの動き出しを考慮した地形的変化、カバーをきっちり釣る事でした。季節が進行しても後退しても対応可能な大場所を釣る全くもって基本に忠実な考え方ですが、霞水系ではこれを現場で当て込む作業が本当にしんどく、ハマれば天国、外すと地獄....プラクティスで確認していたバスを見失うこと無く追いかける事や、変化に対するリカバリーがとっても難しいのです。

 そんな訳でプラクティスでは何とかバスを釣っていたにも関らず、バスの動きは予想以上に難解で、試合でアジャスト出来ずに見失うという悪循環を2試合連続で繰り返してしまいました。


WBS第1戦 霞ヶ浦
強烈な冷え込みに襲われた試合でした

WBS第2戦 北浦
減水と状況変化に対応する術を試される試合でした


 そんな悪い流れを引きずったまま迎えたJB桧原第1戦は、まだ残雪がのこり冬の気配が濃厚な低水温下でのゲームとなりました。水温10℃前後の状況で、スポーニングの上がり口となるコンタクトポイントをシャッドのトゥイッチ&ポーズでリアクティブに釣るプリスポーンパターンが王道でしたが、地形的に絞り込みやすい天然山上湖タイプの桧原湖にしては、釣れる条件を満たすエリアが本当にクリティカルで少なかった様に思います。
 残念ながら私はプラクティスの段階から試合終了までバスを探し当てる事が出来ず、イワナやサクラマスしか釣れませんでした。

 試合結果は上位入賞者のほとんどが同一エリアから出ており、そのエリアは試合数日前から吹き続けた風をブロックする立地条件になっていて、他のエリアに比べ水温が1〜2℃高かった様です。釣り方は予想通りシャッドが大多数を占めました。この試合も霞水系同様、エリアの見極めが最も重要な試合だった様に思います。


残雪があり、まだ冬の様相

釣れるのはトラウトばかり・・・


 そして迎えたWBS第3戦。試合はポストスポーン真っ只中で、プリプラクティスの段階で周り選手からは景気良い話が沢山入ってくるも、私的には全く良い感触が掴めず、かなり厳しい状況でした。
 最近の霞ヶ浦は人為的に水位調整されて著しい減水傾向にあるのですが、本来スポーニングエリアとなる地域が狭まりバスの密度が薄くなっている事に上手く対処出来ず、自信を持って釣り込めない状態でした。今年の初戦から続く、自分で分かっているつもりでも上手く現場レベルで合わせ切れない歯がゆさと焦りから自滅していく負のスパイラルです。

 この時点で悪い流れから抜け出せないスランプであると気付き、今回の試合パートナーである助川さんに自分の状況を正直に話しました。しかし、心強い事に助川さんはミッドスポーン〜アーリーサマーに向けたバスの動きを掴んでいて非常に見えている状況にあり、前日プラクティスでは助川さんのアドバイスを基にチェックしてみたところ、ようやくパターン化可能なバスを見付ける事が出来ました。


前日プラクティス

クランクパターンも発見!!


 試合では私が見つけたパターンは残念ながら風で潰れてしまい機能しませんでしたが、助川さんのプランをベースに二人で協力して全力で釣り込み、何とか試合2日間共に5フィッシュリミットを揃える事が出来ました。試合の結果は12位でしたが、この試合はスランプのドン底にいた自分にとってとっても意味のあるものになりました。

 パートナーの助川さんが釣りの技術も人柄も本当に素晴らしく、自分の釣りを見直す為の色々な刺激を受けさせて頂きました!助川さん、ありがとう!!!

WBS第3戦


 この試合の翌週から忘れかけていた何か?を取戻すため、パターン再現性確認や、魚の動きを追い掛けるべく湖に浮かび、あえて平日に出船して土日では人為的プレッシャーから難しいフレッシュなバスのパターン構築を試みたり、試行錯誤しながら徐々に自分の釣りを修正してきました。そしてここ最近、スランプで疑心暗鬼だった自分から抜け出すために、もう少しの様な気がしています。


試合後も練習

回復系バスを追いかけて


 そんな訳で、シーズン前半は色々ありましたが、関東近郊の湖はアーリーサマーに、東北方面もそろそろミッドスポーン中期になろうとしています。これからスポーンが一段落したところで、一度リセットして次戦に向けてガッチリ合わせて頑張って行きたいと考えています!

 生涯現役!ついに今年40歳になってしまいましたが、まだまだこれからです!


『写真提供:W.B.S.



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