『12/17 フィッシングパル佐野釣行』


  池島 竜一(SMITH STAFF、NBC)



12月17日 フィッシングパル佐野


 まだ発売すると決めたものではないのだが、現在私がテストを進めているものの中の1つに新しいワームがある。既にこのワームで魚が釣れることに関しては実証済なのだが、ただ単に釣れるというだけでは合格は出せない。一番重要なのは「よく釣れる」かどうかという点にある。そして「よく釣れる」というのをもっと具体的に述べるとしたら「他の製品よりも釣れる」ということになるだろう。つまりは一般的なフィールドテストだけでなく、比較テストが必要となる。

 だがそれには相応のヒットサンプル数が必要となる。ただでさえヒット数の少ないこの時期に、一般フィールドでのテストだけではなかなかラチがあかないというのも事実なのだ。そんな時に私が決まってフィールドテストに訪れるのが栃木県にあるバスの管理釣り場「フィッシングパル佐野」さんである。

 管理釣り場というだけあって魚は沢山いる。ここならば釣れるルアーとそうでないルアーの違いがはっきりと結果に表れる。だからルアーの開発を仕事としている自分にとって、ここの釣り場はなくてはならない存在でもある。


 私が足を運んだ12月17日は強烈な冷え込みに見舞われた。朝には一面霜で真っ白、水溜りはカチコチに凍っているありさま。水の透明度も上がり、冬らしい水の色に変わったとの事だった。

 現場スタッフに話を伺うと、ここ数日の急激な冷え込みによって魚の付き場やレンジがガラリと変わってしまったという。それまではトップウォータープラグやクランクベイトも好調だったそうだが、一気に冬パターンに入ってしまったそうだ。前述した通りこの日の主目的はワームのテストなのだが、状況的には厳しそうな予感。


朝は霜で真っ白!

水の透明度もだいぶ上がったそうだ



朝はメタルスキャナーの独壇場に
 まずは釣り場を見渡し、まだ誰も入っていなかった南池東岸で釣り始めた。岸沿いから探りを入れていくが全く反応がなく、いつもであれば大量にいる見えバスの姿も全く無い。そこでやや沖目のカケアガリ付近を探ってみるが、ワームはおろかシャッドプラグでさえも反応がない。

 魚の反応が得られないことには始まらないので、冬パターンの王道、メタルスキャナーを取り出した。メタルスキャナー7gを使いボトム付近を叩いていくとグーンと重くなるようなヒットが出るようになった。やはり魚は居るようだがメタルバイブのリアクションでないと口を使ってくれない状態のようだ。少なくとも朝のうちはメタルスキャナーしか通用しそうにないので、この釣りをやり通し、おおよそ魚の着き場だけは把握した。


 やがて多少魚が動き出したようで、やっとワームにもバイトが出始めた。手始めに使ったワームは来春発売予定のスパイニーシャッド2.5インチのジグヘッドリグ(テスト品はこれではない)。中層引きではバイトはなく、ボトム付近にのみ集中してバイトが出るといった状況だった。但しそれでもなかなかバイトが連続しない。


スパイニーシャッドでバイトが出始めた

スパイニーシャッドで仕留めたグッドサイズ


 そんな中、ワームのテストをするのだったら西岸(事務所側)の方がいいと現場スタッフのMさんがアドバイスを下さった。西岸から20m程沖が馬の背状になった地形になっており、現在はそこに魚が溜まっているはずだという。私もそれを知らないわけではなかったのだが、朝のうちは他のお客さんが入っていたので遠慮をしていた。だがこの時はたまたま空いていたこともあり、Mさんのアドバイスに従って釣り座を移動。

 まずは魚の溜まり具合を見るために、オケラのダウンショットリグをロングキャストして馬の背状の位置でステイさせてみる。すると勝手に魚が喰ってロッドに重みが加わるというオートマチックなヒットが連続した。確かに魚は溜まっているようで、しかもワームでバッチリ喰ってくるようだ。ようやく今回の主目的であるワームのテストを行う条件が整った。

タフになればなるほどオケラは強い


 今回テストに持ち込んだワームは4インチのストレートワーム。比較品として準備したのはゲーリーのカットテールワームとスパイニーアックス4インチ。これらのワッキーリグも準備していたのだが、ここでは遠投が必要ということもあってそれぞれワッキー掛けダウンショットリグにセットして使用した。

 結果はさすがにカットテールとスパイニーアックスは強く、ここぞという場所に入れると放っておいても魚が勝手に喰ってしまうほど。一方、テスト中のワームでも何本かの魚を手にすることは出来たが、バイトの頻度や喰い込みの良さという点で及ばず、改良の余地ありといったところ。結果を明確にするという点においては、有意義な比較テストが行えた。


この日の最大魚をテスト中のワームでキャッチ

スパイニーアックス絶好調


 やがて陽が傾いてくるにつれ、バス達がシャローにも姿を見せ始めた。一気に活性が上がり始めたようで、ここぞとばかりにディプシードゥ、DDパニッシュでも連続ヒット。だが活性が上がったのはシャローに上がってきた魚ばかりでなく沖の馬の背に居る魚も同様だったようで、こちらはスパイニーアックスで連発モード突入。

 いかんせんスピニングタックルでロングキャストし、沖で魚を掛けて長い距離を寄せて来なくてはならない。しかもこの日は魚のサイズ及びコンディションが非常に良く、そのファイトといったらとにかく楽しいの一言。この時期は16:30が営業終了時刻なのだが、スパイニーアックスで連発している最中に釣りを止めなければならないのは非常に辛かった(笑)。


夕方はハードルアーでも高反応だった

スパイニーアックスでヒットが止まらず


 私は真冬のバス釣りが大好きだが、これはいきあたりばったりで結果を出すのは難しい釣りでもある。それはノーバイトだった際に、それが果たして魚が居ないのか、居ても喰わないだけなのかの判断を下すのが難しいからだ。結果的に釣り自体に集中することが出来なくなってしまう。けれども管理釣り場だったら間違いなく魚は沢山居る。場所を探すという手間が省けるから、いかに魚に口を使わせるかどうかだけに集中して釣りが出来る。シャッドの釣りも、メタルバイブのリアクション釣りも、とことんフィネスな釣りも、ここなら存分に腕を磨く事が出来るだろう。

 バスの管理釣り場というのはフィッシングパル佐野さんをはじめ全国に数えるほどしかないのだが、実に貴重な存在だと思う。とにかく魚を釣り込むことでしか習得できない技術というのは確かにあるし、それを一般のフィールドで実践しようとすると時間が掛かる。バスを100尾釣ることで得られる技術があるとしたら、通常10回フィールドに出なくてはいけないものが管理釣り場ならば2〜3回で済むという具合にだ。

 冬の間はバス以外の釣りにスイッチするというのも悪くはないが、バスにこだわる人はバスのエリアフィッシングで来シーズンに向けての修行を積んでおくのもお勧めだ。


【使用タックル】

 ROD  REEL  LINE  LURE
ツアラー
STS-60FW
ダイワ
2004
FCスナイパー 3lb. スパイニーアックス4インチ(ワッキー掛けダウンショット)
マスバリ#5、1/16ozシンカー
スパイニーシャッド2.5インチ(ジグヘッドリグ)
1/32ozボールヘッド
ツアラー
STS-60LR
ダイワ
2004
FCスナイパー 3lb. 各種ストレートワーム(ワッキー掛けダウンショット)
マスバリ#5、1/16ozシンカー
シャッドプラグ各種
ツアラー
STC-60TXL
ABU
REVO-STX
FCスナイパー 8lb. メタルスキャナー7g
ツアラー
STC-60FML
ABU
REVO-ELITE
マシンガンキャスト 10lb. DDパニッシュ85SP、ディプシードゥ#3
 偏光グラス  α-sight 50 シューティングレッド


● フィッシングパル佐野

ホームページ : http://www.palsano.com/
TEL : 0282‐62‐1818



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